会社のホームページには、トップ、会社概要、サービス、実績、ブログ、問い合わせなどのページが考えられます。必要な組み合わせは、事業内容やサイトの目的によって異なります。構成を検討するときは、各ページに何を載せ、どこから案内するかも整理してみましょう。
この記事では、海外で事業を行う日系企業の会社案内サイトを例に、ページの分け方を整理します。DAYZEROのホームページ制作・運用でも複数ページ型を基本としていますが、以下はページの種類の例であり、基本料金に含むページ数やサービス紹介数の上限を示すものではありません。
読者に伝えたい情報を四つの観点で整理する

取引先候補への案内を目的にするなら、「何の会社か」「どんな相談に対応するか」「実績や体制を示せるか」「どこへ連絡するか」を整理の観点にできます。読者全員がこの四つを同じ順序で確認するという意味ではありません。トップページは全体を案内し、サービスページは依頼できる内容を具体化し、会社概要や実績は取引先候補を確かめる材料になります。最後に、問い合わせページが連絡先と必要な入力を示します。
GoogleのSEOスターターガイドも、論理的なサイト構成は利用者と検索エンジンがページの関係を理解する助けになると説明しています。ただし、ページを分けるだけで検索順位や問い合わせ数が決まるわけではありません。まず利用者が迷わず情報を探せる形を考えます。
基本となるページの役割

トップ
- 読者が知りたいこと:何の会社か、どこを読めばよいか
- 主な内容:事業の要約と各ページへの案内
会社概要
- 読者が知りたいこと:どこで誰が事業を行うか
- 主な内容:正式名称、拠点、事業内容、連絡先
サービス紹介
- 読者が知りたいこと:自社の依頼は対象か
- 主な内容:提供内容、範囲、条件、進め方
実績の一覧と個別ページ
- 読者が知りたいこと:どんな仕事を行うか
- 主な内容:公開できる案件情報と説明
記事の一覧と個別ページ
- 読者が知りたいこと:疑問を詳しく調べたい
- 主な内容:知識、更新情報、関連サービスへの案内
問い合わせ
- 読者が知りたいこと:どう連絡し、何を伝えるか
- 主な内容:フォーム、窓口、必要な情報
説明用の構成例。全ての会社で同じページを必ず作るという意味ではありません。
たとえば公開できる実績がまだない会社なら、空の実績ページを作るより、対応工程やサービスの範囲を具体的に伝える方がよい場合があります。事業が複数ある場合は、情報量や対象顧客の違いに応じて、一つのページにまとめるか、分けて紹介するかを検討します。実際の制作範囲は事業内容と資料を見て決めます。
例:海外拠点の設備サポート会社なら
ここからは実在の顧客ではなく、構成を考えるための例です。設備の販売と保守を行い、問い合わせを増やしたい会社を想定します。次の一覧をサイトマップのたたき台にできます。
- トップ:対応地域と二つの事業を紹介し、「設備を探す」「保守を相談する」の入口を分ける。
- 会社情報:現地法人の情報、拠点、窓口をまとめ、日本本社との関係が分かるようにする。
- サービス一覧:販売と保守の違いを短く説明。それぞれの詳細ページへ案内する。
- 設備販売の詳細:取り扱い分野、選定・納品の流れ、見積もりに必要な情報を載せる。
- 設備保守の詳細:対象設備、点検・修理の範囲、対応地域、相談時に伝える情報を載せる。
- 実績一覧と個別紹介:公開許可がある場合に設け、案件に関係するサービスへリンクする。
- お知らせ・記事:休業案内などの更新情報と、顧客の疑問に答える記事を掲載する。
- 問い合わせ:販売・保守など相談の種類を選べるようにし、適切な窓口へつなぐ。
この例の導線は「トップ → 保守サービス → 関連する実績 → 問い合わせ」です。検索から保守サービスへ直接来た人にも分かるよう、トップを読んだ前提の説明にはしません。公開できる実績がなければ、その入口を空欄で残すのではなく、作業工程や対応範囲の説明で判断材料を補います。
別ページにするのは、読者の判断が分かれるとき
設備販売と保守は、相談の目的も必要な情報も異なるため、この例では詳細ページを分けています。一方、同じ保守サービスの受付方法が電話とフォームの二つあるだけなら、窓口ごとに似たページを増やす必要はありません。
タイ向け・ベトナム向けも、国名だけを置き換えたページにはしません。対応サービス、拠点、納品条件、問い合わせ先などに違いがある場合に、その差を説明するページを検討します。製品仕様や設備の詳しい見せ方は製造業サイトの掲載情報で整理しています。
トップページは、各ページの代わりにしない

ここで想定する複数ページ型では、トップに事業の概要と各ページへの案内を置く構成を例にします。たとえばサービスが三種類あるなら、要約とリンクを並べ、条件や詳細はサービスページで説明します。
同じ文章を全ページに長く繰り返すより、「このページで判断できること」を決め、詳しい内容が必要なときに次のページへ案内します。トップの役割を明確にすると、資料をどこに置くかも決めやすくなります。
サービスと実績は、別の疑問に答える

サービス紹介は「今、何を頼めるか」を説明します。対象顧客、提供内容、対応地域・言語、料金や見積もりの条件、依頼の流れなどです。実績は「どんな仕事を行ってきたか」を具体的に伝えます。ただし、顧客名や写真の公開許可がなければ掲載しません。実績を創作したり、別事業の実績をホームページ制作実績に見せたりしないことが前提です。
実績の個別ページやブログ記事が増えることは、必ずしも新しいデザインのページを一から作ることではありません。既存の投稿形式に情報を追加する方法もあります。DAYZEROの月額内の通常更新では、提供いただいた記事や実績情報を既存形式に載せる作業が対象です。
記事は「サービスの代わり」ではなく、疑問から案内する場所

記事では、料金の考え方、依頼前の準備、業界の疑問などを詳しく説明できます。その答えを読んだ人が、必要なら関連するサービスページへ進めるよう内部リンクを置きます。サービスページと記事で同じ主題の説明を丸ごと重ねるのではなく、記事は判断方法、サービスページはDAYZEROに頼める内容を担当します。
記事を継続して作るかどうかは、対象顧客の疑問や社内の更新体制を見て決めます。ブログ欄があるだけで検索流入が増えると約束することはできません。
1ページ型と複数ページ型、どちらを選ぶか

一つの商品・イベント・問い合わせへ向けて内容を一続きで見せたいなら、1ページ型が合う場合があります。会社全体の情報、複数のサービス、実績、記事を継続して追加するなら、内容ごとにページを分ける方が管理しやすい場合があります。どちらが常に検索に有利と決めつける話ではありません。
「一枚ものはSEOで全てNG」とは言えません。読み手が必要な情報を探せるか、内容の追加や変更に対応できるか、今後必要な内容を追加できるかで判断します。DAYZEROの基本サービスは、会社情報を内容ごとに分ける複数ページ型です。制作範囲は着手前に確認します。
ページ構成を決めるときの確認順

まず現在の会社資料と、顧客が問い合わせ前に聞く質問を集めます。次に、質問を「会社を確認」「提供内容を比較」「具体例を見る」「連絡する」に分けます。それぞれを一つのページか、一覧と個別ページにするか決めます。写真、原稿、翻訳が不足している箇所は、制作前の準備チェックリストを使い、公開前に準備するか、後から追加するかを相談します。
タイ語やベトナム語など別言語のサイトも作る場合、全ページを自動的に翻訳するのではなく、どの読者にどのページが必要かを選びます。URLや検索設定などの詳細は多言語SEOの解説で扱います。
よくある質問
会社サイトは何ページあれば十分ですか?
一律の正解はありません。事業の数、公開できる情報、問い合わせ前に必要な説明で決めます。上の一覧はページの種類であり、合計ページ数の上限ではありません。
サービスが複数ある場合、全て別ページですか?
対象顧客や提供条件が大きく違うサービスは、分けた方が比較しやすい場合があります。内容が短く共通点が多いなら、一つのページ内で整理する選択もあります。
実績を公開できない場合はどうしますか?
実績を無理に作らず、提供できる作業や工程を具体的に説明します。公開の許可が得られた情報だけを載せます。
ブログは最初から必要ですか?
更新する目的と担当がある場合に設けます。将来記事を追加する予定なら、一覧と個別記事の形式を最初に考えることはできます。記事を書くこと自体は、継続SEOとは別の判断です。
1ページのサイトでは検索に出ませんか?
一律には言えません。1ページ型か複数ページ型かだけで結果は決まりません。扱う情報量、利用者が探しやすいか、今後必要な内容を追加できるかで選びます。
自社に必要なページを整理する
既存サイト、会社案内、サービス資料を共有いただければ、どの情報をページに分けるか相談できます。会社サイトの構成について問い合わせる。
タイで現地採用としてIT企業での営業・WEBマーケティングを数年担当。WEBマーケティングで得た経験や知識を活かしYouTubeを2017年に立ち上げ、翌年2018年にWeb広告代理店事業を設立。SEO対策、動画制作、SNSマーケティングなど幅広くWebマーケティング事業を展開。現在代表を務める。