記事公開日:2023年6月13日
最終更新日:2023年6月13日

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スマホが当たり前に普及しているタイでは、多くの人がFacebookやYouTube、LINEといったツールを日々情報収集や仕事・友人・家族とのコミュニケーションツールに使っています。コロナ禍を経て、SNSの利用状況に変化が出てきた2023年の今現在の状況についてこの記事では解説いたします。

タイの人口やインターネットユーザ数等の基本的な情報が知りたい方は【2023年度版】タイのSNS・WEB基本情報まとめも併せてご確認ください。

タイで最も使われているSNS

タイにおけるSNS各媒体の利用率のグラフ 2018-2023

タイで最も人気なSNSはFacebookです。以下、その他の人気SNSの普及率ランキングです。

  1. Facebook:91%
  2. LINE:90.7%
  3. TIKTOK:80.8%
  4. INSTAGRAM:78.2%
  5. TWITTER:51.2%
  6. PINTEREST:27.1%
  7. TELEGRAM:15.3%
  8. WHATSAPP:12.8%
  9. DISCORD:11.9%
  10. LINKEDIN:9.8%

YouTubeのデータのみ2021年のデータとなってしまいますが、2021年時のYouTube利用率は94.2%となりFacebookよりユーザー数が多いです。
※この調査結果は16歳〜64歳のインターネットユーザーが対象となっております。
参照元のデータ:DLINE:ata Reportal

タイではFacebookやYouTubeが圧倒的人気ですが、コロナ禍を期にTIKTOKも人気なSNSとなりました。日本ではZ世代はFacebookの利用率が6%台と低くオワコン化が進んでいますが、タイでは依然として人気です。逆に、Twitterのユーザー離れが少しずつ進んでいるデータとなっています。文章より写真や動画といった見るコンテンツがタイでは人気なのかもしれません。

タイ人が最も好んで使うSNS

こちらでは、上記で対象となったユーザーの「最もお気に入り」のSNSランキングを紹介します。

  1. Facebook:37.3%
  2. TIKTOK:21.3%
  3. LINE:16.1%
  4. INSTAGRAM:8.6%
  5. FB Messenger:5.9%
  6. TWITTER:4.3%
  7. PINTEREST:1%
  8. DISCORD:0.9%
  9. TELEGRAM:0.3%
  10. iMessage:0.2%

※YouTubeが調査時の対象に入っていなかったためデータがありません。
※参照元のデータ:DataReportal

Facebookが最も人気なのは、実際に使われているSNSランキングと同様1位ですが、TIKTOKが2番目に人気という結果も。ユーザー数が伸びてきていることの理由として、TIKTOKという媒体(仕組み)がタイ人の心を掴んでるのは間違いなさそうです。YouTubeの結果が調査対象に入っていないのが残念ではありますが、タイに住んでいる筆者の周りを見渡すとYouTubeをいつも見ている、もしくは音楽を聴いているタイ人は多いので、こちらも上位ランクに入ることは間違いないと思います。

年齢別に見る人気SNSランキング

Insight Eraが調査した2022年8月時点、2041名の男女を対象にしたオンライン調査の結果が下記です。

タイで使われている有名なSNS(年齢・男女別)データ 2022年
1997 – 2009年
(Z世代)
1981 – 1996年
(ミレニアル世代)
1965 – 1980年
(X世代)
1946 – 1964年
(ベビーブーマー世代)
FACEBOOK94%95%95%92%
YouTube94%91%91%90%
Line93%94%97%96%
Instagram87%65%53%49%
TikTok76%66%53%50%
Twitter63%48%41%31%
WhatsApp5%12%15%16%

前途したFacebookは、このデータを見てわかるようにどの世代からも人気があります。若者の中でも特に人気が高く、Z世代では最大94%、ミレニアル世代およびX世代では最大95%となっています。

一方、Lineのようなチャットプラットフォームは、X世代では97%、団塊の世代では96%と、年配の消費者の間でも人気があります。また、TIKTOKは特にZ世代の若い世代の間では、4人中3人(76%)がTikTokを使用し、7人中6人(87%)がInstagramを使用しています。マーケターやブランド向けのユーザーの統計において、特にTikTokは過去1年間であらゆる年齢層で大きく成長したことからマーケティングにおいて重要なチャネルとなりました。

WEBへの流入が多いSNS

自社ホームページにユーザーを流すための同線を確保するためにSNS運用を行うケースも多いかと思います。このデータでは、どのSNS媒体が最もWEBサイトへトラフィックを流すのかのデータが確認できます。

  1. Twitter:81.8%
  2. Facebook:13.8%
  3. YouTube:1.65%
  4. Instagram:0.64%
  5. Pinterest:1.6%

面白い結果となりました。ユーザー心理としても、ユーザー数としても上位に入る各SNSからの流入は多くてもFacebookの13.79%、YouTubeで1.65%という結果の中で、Twitterが81.18%と非常に優秀な結果を残しています。文章を読むというアプリであるがために、ホームページへ行って実際に情報をより調べることへの抵抗がないのかもしれません。

タイトル1日のSNS利用時間

タイ人が1日のうちでどのくらいの時間をSNSに費やしているかのデータがこちらです。

タイト日本の1日のうちSNS利用時間の差

タイ

  • 2021:2時間48分
  • 2022:2時間59分
  • 2023:2時間44分

日本

  • 2021:51分
  • 2022:51分
  • 2023:51分

タイでは1日平均2時間44分という多くの時間がSNSで使われています。日本と比較すると約3倍もの時間をSNSに使用していることからSNSを利用した訴求が向いていることがわかります。また、インターネットの1日の利用時間(SNSを含む)が、8時間6分というデータもあります。日本では3時間45分なので、こちらも2倍の差があります。SNSだけでなく、Googleやその他媒体を使っていることもあり、タイでのオンラインでのアプローチは重要かと思われます。

SNSで表示される広告をどの程度見ているか

多くのユーザーがSNSを使っているなかで、どのくらいの人に広告が見られているのかのデータについてです。各SNSでの広告がリーチできる総数を列挙いたします。

タイで広告効果が良いSNS
  1. Facebook:48.1M
  2. YouTube:43.9M
  3. TIKTOK:40.2M
  4. Instagram:17.6M
  5. Twitter:14.6M

Facebookが最も効果的にリーチできることが数値として現れている一方で、インスタグラムの利用数が78.2%にも関わらず広告がリーチできる数が17.6Mと低いようです。

どのクリエティブがタイ人の心に刺さるのか

SNSで大事なのは、フィードに流れてくるクリエイティブが短時間でユーザーの興味をいかに引けるかが大切な要素の1つとなってきます。その指標として、投稿のシェア率が挙げられるかと思います。「シェアする=関心度が高い」と繋がるためです。では、どのようなコンテンツを作るべきなのかが下図で確認できます。尚、Facebookでのシェアを基準にデータが出ています。

Facebookではどのような投稿がシェアされやすいのか?
  1. 写真:60.6%
  2. 動画:23.1%
  3. 外部リンクメイン:14.58%

写真コンテンツが最もシェアされることがわかりました。動画が続き、その後に外部リンクと続きます。瞬間+フェイスブック内部で完結できる投稿が興味・関心度が高くなるようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで読むとFacebookでの写真コンテンツをメインとし、Facebookの中で完結させる投稿がおすすめではありますが、目的によってはTwitterやTIKTOK、Instagram等他のSNSも稼働させターゲットにリーチさせていくことが大切です。

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