最終更新日:2023年1月30日
当ページには、2022年のタイにおけるSNS利用状況やユーザーの特性等を理解するために必要なデータ、洞察、トレンドが掲載されています。タイに関するデジタル2022レポートの全文はこちら(英文)から確認できます。各項目については目次よりご確認ください。
2023年度版のデータを知りたい方は、【2023年版】タイのSNS利用状況ランキングをご覧ください。
タイの年齢別人口について
まずは、タイの総人口。2022年時点で70,000,000人を超えました。(2021年は69.9M人)また、タイの人口の年齢層別内訳は以下の通りです。
- 0歳から4歳:5.0%
- 5歳から12歳:8.7%
- 13歳から17歳:5.9%
- 18歳から24歳:9.1%
- 25歳から34歳:13.5%
- 35歳から44歳:13.7%
- 45歳から54歳:15.8%
- 55歳から64歳:14.1%
- 65歳以上:14.2%
注:パーセントは四捨五入のため、合計が100パーセントにならない場合があります。
数字から見える通り、タイも高齢化社会に突入しており、2005年には「高齢化社会」(高齢化率*が10%超) に突入しました。2031年には「超高齢化社会」(同28%超)に入ると予想されています。
インターネット利用状況
2022年2月のタイのインターネット利用者数は5,450万人。タイのインターネット普及率で示すと、総人口の77.8%となっています。
タイのインターネットユーザーは2021年から2022年にかけて108千人(+0.2%)増加しました。また、逆説的に2022年の年初にタイでインターネットを利用していない人は1551万人であり、人口の22.2%がオフラインのままであったことがわかります。尚、日本は94%のインターネット普及率となっており、この差に関する明確な理由は定かではないですが、タイは貧富の差が激しく、まだまだ田舎の方ではネット環境が無い人もいるのがこの数値にあらわれているものかと推測します。
ちなみにですが、タイでロックダウンがあった2020年〜2021年のコロナ禍においては300万人(+7.4%)も増加しています。
タイのSNS利用率について
2022年2月付の「Digital 2021 Thailand」によると、タイでのSNSの利用率は以下の通りです。
最も多く使われているのがFacebookです。このデータ上でYouTubeのデータが見れないのはなぜなのかは不明ですが、2021年のデータによるとFacebook以上に利用率の高い(94.2%)SNSです。YouTubeのデータは一旦置いておき、このデータの中での2位は、LINE、3位がFacebook Messangerとコミュニケーションで使われるSNSがランクイン。タイのLINEにも「VOOM」と呼ばれる近年大トレンドのShort動画を見れる機能や、「LINE TODAY」と言うニュース昨日も備わっています。そして何と4位がTIKTOK。2020年のデータでは36%と利用率が低くInstagram(2020年度:65%)やTwitter(2020年度:55%)に数字上劣っていましたが、それらを抜いて4位にランクイン。
Metaの広告リソースで公開されているデータによると、2022年初頭のタイにおけるFacebookのユーザー数は5,005万人であることが示されています。また、同社のオーディエンス数値の修正により、タイにおけるFacebookの広告リーチは、2022年開始時点で総人口の71.5%に相当することになります。ただし、Facebookはプラットフォームの利用を13歳以上に限定しているため、2022年にはタイの「適格」オーディエンスの82.8%がFacebookを利用していることも特筆すべき点です。
さらに、タイにおけるFacebookの広告リーチは、2022年1月に現地のインターネットユーザー(年齢不問)の91.8パーセントに相当します。また、タイにおけるFacebookの広告利用者の50.7%は女性、49.3%は男性でした。
デバイス別のデータを見ると圧倒的にスマートフォンユーザが多く、99.2%となっています。パソコンの普及率がタイは低いことからあまりPCでの閲覧は無い様です。クリエイティブ作成時にはスマホ向けの仕様にすることをお勧めします。
YOUTUBE
Googleの広告リソースの更新により、2022年初頭のタイにおけるYouTubeのユーザー数は4280万人であることが判明しました。この数字は、YouTubeの2022年の広告リーチが、年初のタイの総人口の61.1パーセントに相当することを意味します。その際の、タイYouTubeの広告視聴者の52.2%は女性で、47.8%は男性でした。年々ユーザーも増えているため、広告も+14.7%とリーチする数も増えていることから動画広告運用を実施する大手企業さんも多く存在します。
TIKTOK
ByteDanceの広告リソースで公開されている数字によると、2022年初頭のタイにおける18歳以上のユーザー数は3580万人だったそうです。また、タイの18歳以上の成人全体の63.6%にTikTok広告がリーチしていることがわかります。2022年初頭、タイにおけるTikTokの広告利用者の60.6パーセントは女性、39.4パーセントは男性でした。
注:ByteDanceの広告リソースでは、「女性」「男性」ユーザーのオーディエンス性別データのみを公開しています。
YouTubeよりユーザー数は少ないですが、リーチ率が高いことからショート動画での広告を打つのであればTIKTOKのが刺さるのかもしれません。
また、上記のタイのマーケティング会社が公表している2020年(仏暦2563年)から2021年(仏暦2564年)の比較データによると、2021年には2,300,000,000バーツ(23億バーツ相当≒90億円)程度の金額をユーザーは使っているそうで、2020年と比較して約77%の増加になっています。その他の情報としてユーザー全体の67%がTIKTOKを見て購買決定意思に至るという結果があり、また、購入したことがあるZ世代の39%は、TIKTOKを見たため直接購入に繋がったとのことです。
Metaの広告ツールで公開されている数字によると、2022年初頭のタイにおけるInstagramのユーザー数は1850万人でした。
この数字は、タイにおけるInstagramの広告リーチが、年初に総人口の26.4%に相当することを示唆しています。
ただし、Instagramはプラットフォームの利用を13歳以上に限定しているため、2022年にはタイにおける「対象者」の30.6%がInstagramを利用していることが分かります。また、2022年初頭のタイにおけるInstagramの広告リーチは、現地のインターネットユーザー(年齢に関係なく)の33.9パーセントに相当することも注目すべき点です。2022年初頭、タイにおけるInstagramの広告利用者の61.1パーセントは女性で、38.9パーセントは男性でした。
LINE
タイのマーケティング会社の情報によると、 2021 年のデータですが、タイ人は 1 日約 216 分(先ほどの会社のデータは3時間とほぼほぼ同じ)であるなかで、タイ人がLINEに費やす平均時間が31%の「67分」もあるようです。また、LINE タイは 5000万人のLINEユーザーがいると発表しました。インターネット環境を持つ人々のほとんどがLINEを日常的に使っています。
タイ人の1日のSNS平均使用時間
タイ人のSNS使用平均時間は約3時間!日本人は51分と比較すると3倍以上SNSを使用していることになります。2021年と比較しても+6.5%と11分も伸びていることからコロナの影響もあり、ユーザーの使用時間は伸びています。
タイ人が利用するOS別データ
日本の場合、iOSが70%弱と使用率が高いですが、タイでは27%程。Androidga72.25%とiOSより多い数値となっています。この理由は、iPhoneがタイの一般所得者にとってはまだまだ金額が高いと言うことも理由の1つとして挙げられるかと思います。Andoroidには中華ブランドの「Huawei」「Oppo」「Xiaomi」「VIVO」等の30,000円以下で買える価格の安いスマートフォンが多く存在することからAndroidが多く普及されています。感覚値ではありますが、バンコクに住みバンコクのオフィスで仕事をしているタイ人は、比較的給料も高いためほとんどの方がiPhoneを持っていると思います。
SNS以外で使っているWEB
SNSがタイでも多くの人が使っていることがご確認いただけたかと思いますが、SNS以外にもInternetでの利用時間はあるので一体どのサイトを見ているのかがこのデータでわかります。GoogleとYouTubeが人気ですが、その他にPantipと呼ばれるタイ人がレビュー関係のコンテンツを探したいときにすぐに思いつくサイトが並んでいたり、ECサイト等が上位にランクインしています。
- Google.com (検索エンジン)
- Youtube.com(SNS)
- Facebook.com(SNS)
- Pantip.com(口コミ掲示板)
- Google.co.th (検索エンジン)
- Shoppee.co.th(ECサイト)
- Sanook.com(ポータルサイト)
- Lazada.co.th(ECサイト)
- Thairath.co.th(ニュースサイト)
- wikipedia.org(ウィキペディア)
- line.me(LINEの運営するサイト)
- kapook.com(ポータルサイト)
- roblox.com(ゲームプラットフォーム)
- mgronline.com(ポータルサイト)
- tiwtter.com(SNS)
- khaosod.com(ニュースサイト)
- blogspot.com(ブログ)
- trueid.net(ポータルサイト)
- live.com
- yahoo.com(検索エンジン)
タイ人の集客を検討中のみなさまへ
タイ人のインバウンドやタイ国内での集客に関してお仕事を従事されている皆様がこの記事をご覧になられているかと思います。データで見ても結局SNS運用、広告運用、KOLマーケ、SEOなどを仕掛けてみないとなにも始まりません。日本とは異なる消費者行動や文化、習慣を持っていますが、タイ人は日本を好きな人が多いです。タイでSNS運用や集客について悩んでいる場合はお気軽に以下のお問い合わせフォームからご相談ください。サービスに関してはSNSマーケティングのトップページよりご確認いただけます。
タイで現地採用としてIT企業での営業・WEBマーケティングを数年担当。WEBマーケティングで得た経験や知識を活かしYouTubeを2017年に立ち上げ、翌年2018年にWeb広告代理店事業を設立。SEO対策、動画制作、SNSマーケティングなど幅広くWebマーケティング事業を展開。現在代表を勤める。