【2022年度版】タイ・バンコクでドローン撮影の規制や登録方法、撮影価格について

2022年度版ドローンに必要なCAAT NBTC

最終更新日:2022年11月22日

ドローン撮影は、俯瞰的な撮影ができることが特徴で一般消費者が購入できるようにもなり、動画撮影や写真撮影でも大変人気な機材となっています。現在の小型化したドローンは、従来の俯瞰的な撮影方法(セスナ等)より圧倒的にコストが安くなりました。また、被写体により近づいた撮影が可能であったり、狭い所へもすんなり飛行することもできるようになり、動画制作には必ず使われる重要な機材です。

 

当記事では、ドローンについてやタイでドローンを飛ばす際の規制やドローン免許の取得(CAAT)ドローン保険の加入方法また弊社にてドローン撮影をご提供させていただく際の料金についてご説明いたします。タイでドローンを使いたい方はぜひ最後までご覧ください。

目次

ドローン撮影(空撮)とは

建造物(工場やビル、ホテルなど)や観光地等を上空から俯瞰的に撮影することを空撮と呼びます。かつてはセスナ等を用いてコストや時間をかけて撮影していましたが、ドローンの登場によりどこでも離着陸が可能となり、カバンに入るほど小さく手軽に自由度の高い撮影が可能です。また、コストについても大幅に削減が可能となり、空撮では一般的にドローンを使用することが増えています。

空撮だけじゃないドローンの魅力

当記事では空撮について取り上げてますが、ドローンは空撮だけではなく、農業用の農薬散布ドローンが普及されていたり、工場の検査用に赤外線カメラを備え付けることで非破壊検査を行い工場の外観や見えない部分の点検を行うことも可能です。他にも荷物の配送を可能としたドローンや、災害時に人が入り込めない場所へ入り込むドローンもあります。元々ラジコンとして使われていたドローンも今では幅広く業務に使用されています。

ドローンの撮影のメリット

ドローン撮影がなぜ必要なのか、どうメリットがあるのかを下記に説明いたします。

動画のインパクトが大きく全体が見渡せる

動画や制作する上で大事になる要素の1つとして視聴者を飽きさせないことにあります。人間が通常見ていない視覚の映像を撮ることでインパクトを映像にもたらせることが可能です。視聴者が飽きずに見るということは、動画の試聴時間が長くなったり記憶に定着しやすくなるので動画を通して伝えたいことも伝わりやすくなります。

 

また、被写体を俯瞰的に撮影するので、その場所や建物の全体図を1シーンで伝えることができます。ドローンなしでは撮れないシーンですのでドローンは動画制作に置いて非常におすすめです。

空撮コストが安い

ドローンを使わずとも空撮は可能ですが、セスナやヘリコプターと行った乗り物に乗って撮影はコストがかかります。日本では1日の撮影の仕事ですと15万円以上といった相場感です。しかし、タイでのドローン撮影であれば機材や撮影会社によって価格は変わりますが日本でかかる費用の半額程度でできるところが弊社の強みです。下記は日本でのドローン撮影の料金相場および弊社の概算価格となります。

費目相場弊社
基本料金4万円〜10万円2万円〜
機材費2万円〜5万円1万円〜
クルーの人件費2万円〜4万円1万円〜
飛行申請費用5万円〜10万円1万円〜
フライト料金2万円〜4万円2万円〜
編集・MA費5万円〜15万円2万円〜

上記、「https://imitsu.jp/cost/movie/article/drawn」より参照。

弊社は上記の日本の価格ではなくタイの価格でご提供をいたしておりますので、より低価格でのご提供が可能です。弊社のサービス価格についてはドローン撮影価格をご確認ください。

*条件によってはお見積もりに変動がございますので、お問い合わせをいただきますようお願いいたします。

低空・狭所で撮影可能

セスナなどでは細かな動きができず、狭い場所は低空飛行も難しいです。ドローンであれば低空・狭所での撮影が容易です。また、ドローンには物理的に距離を図るセンサーが機体に備え付けられているため狭い場所でも機体やプロペラが接触することなく進入できます。また、優れたジンバル機能を搭載したカメラで手振れを抑え安定した撮影が可能です。

タイでのドローン撮影(空撮)の規制について

1つのドローンを飛ばすのに面倒な手続きが多々あります。また、空港周辺(スワナプーム空港やドンムアン空港等)やお寺、公園、政府機関周辺での無人航空機(ドローン)は飛行してはいけないと航空法で定められています。

 

https://www.dji.com/flysafe/geo-map より確認が可能

また、スワナプーム空港やドンムアン空港周辺ですと上図の通り空港周辺は赤色・青色に囲まれています。赤色のエリアは「Restricted Zones」と呼ばれ、飛ばすことが不可能です。ドローンを飛ばそうとしても、強制的にコントロールができないようになっているので事前申請が通っている場合は除いては一切飛ばすことができません。グレーのエリアは「altitude zone」は高度制限があります。こちらも事前申請が許可されていない限り、ドローンに高度制限空がかかります。青色は、許認可空域となっていますが同様に制限がかかります。

上記のように定められている場所もありますが、他にも飛ばすためには許可が必要な場所がタイは意外と多いのです。
バンコク市内は場所によっては許可が必要です。また、タイの人気ビーチや島、お寺なども許可がないと飛ばせない場合があります。規制を無視して飛行されている方々もいらっしゃいますが、後々面倒なことが発生しないようきちんと許可を得ることをお勧めいたします。=

タイでドローンを飛ばすには

タイでも日本同様ドローンを飛ばすにはライセンス等が必要となります。事業としてドローンを飛ばされたり観光に来たから思い出に飛ばしたい!とお考えの皆様にタイでドローンを飛ばすのに必要な事項について解説いたします。

 

まず、タイで飛ばすには下記3点の取得が必要です。

  1. ドローン保険への加入
  2.  NBTC(National Broadcasting and Telecommunications Commission)に登録
  3.  CAAT(Civil Aviation Authority of Thailand、タイ国営民間航空局)に登録

また、CAATによると上記3点がない状況でのフライトは航空法第27条及び第78条に基づき、「1年以下の懲役、または4万バーツ以下の罰金、または両方(懲役+罰金)」となります。実際にタイで過去に起きたドローン関連のニュースや罰金、罰則については「飛行許可無しでタイでドローンを飛ばすとどうなるのか?」で詳しく事例を添えて説明しておりますので、ご一読いただければ幸いです。

日本からドローンを持ち込める?

日本からドローンをタイに持ち込むことは可能です。が、正式に飛行させることは非常に難しいのが現状です。日本やタイ以外の海外で買ったドローンをタイ国内で飛ばすにはオンラインでの登録が登録手続きができません。実際にNBTC等の窓口に足を運び、ドローンの実物を持って行って登録する必要があります。

また、飛行させるには上記した「①ドローン保険への加入」「②NBTCへのドローン情報および個人情報登録」「③CAATへの登録」が必須となる上に「撮影地の土地のオーナーへの許可取得」も必要となります。(場所によっては飛行禁止エリアになっていたりします。警察や軍隊への許可どりも必要になる場合もあります。)外国人観光客や短期旅行者・出張者が短期で申請するのは現実的に不可能です。

 

 

「じゃあ、タイでドローンレンタルすればいいか!」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、ドローンのレンタルはタイでは禁止されています。NBTC、CAATに登録してあるドローンとそのドローンのパイロットが操縦しなくてはならないからです。観光で飛ばしている外国人をたまに見かけますが、罰則が課せられますので自己責任でお願いいたします。罰則についてはこちらの記事で解説しております。

 

それでも飛ばしたい!という方は、弊社からドローンパイロットを派遣する、弊社が立ち会うことで飛行が可能です。ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

そもそもドローン登録が必要な機体について

  1. カメラが付いている撮影用のドローンは必ず登録が必要となります。
  2. 重量が2kg以下もしくは撮影用ではないドローンは登録の必要がありません。
  3. 25kg以上のドローンは運輸大臣からの許可証がないと登録が不可となります。
  4. 登録した機材の有効期限は2年です。

CAAT / NBTC / ドローン保険の申請方法

タイでドローンを飛ばすにはCAAT、NBTC、ドローン保険の加入が義務付けられています。ここでは、これらの用語について解説いたします。

NBTCについて

NBTC(タイ国家放送通信委員会)は、ドローンの機体・コントローラーを登録する機関です。オンラインでの登録が出来ないと書かれているブログが多いですが、オンラインでの登録は可能です。但しタイで買ったドローンに限ります。日本や他国で買ったものは窓口へ行く必要があります。 また、NBTCに登録するには下記の書類が必要になります。

 

  • パスポート原本及びパスポートのコピー(パスポートと同様のサイン付き)
  • タイ国内の滞在先住所とその証明
  • 登録するドローンの期待とコントローラーのシリアルナンバーが見える写真
  • 登録するドローンの実機写真(正面・後方・上下左右)
  • NBTC登録用紙

有効期限についてですが、基本的にはビザの期限に準じ、登録が完了するとNBTCのWEB上で登録情報が確認できます。

CAATについて

CAATとは「Civil Aviation Authority of Thailand」の略称で、日本語では「タイ民間航空局」です。CAATは、ドローンをタイで飛行する際に必要なライセンスを発行しています。いわゆる車の運転免許と同じようなものです。NBTCと保険だけの登録では飛ばすことは禁止されておりますので、CAATの登録も必要となっております。登録方法は2つあり、共に無料での登録が可能です。期間は1週間程度で完了します。

  1. CAATに訪問して登録
  2. WEB上で登録(タイで買ったドローンのみ)

ドローン保険について

タイで飛行させる場合、ドローン保険は必須です。CAATへの登録時に必要な情報となるため、保険がないと登録ができません。また、ドローンの機体ごとに保険をかける必要があります。どの保険会社も100万バーツまで保証されているようです。タイにも多くの保険会社がありますので、よければ下記ドローン保険を販売している会社をご覧ください。もしくは、タイ保険一覧【2022年度版まとめ】PDFもございますので、詳細が気になる方はご確認ください。

保険会社名年間費用保険金(概算)
Mittare Insurance1,800 THB ~1,100,000 THB~
Dhipaya Insurance649 THB ~1,000,000 THB~

Purple Insurance

619 THB ~1,000,000 THB~
Dronethai Insurance3,000 THB ~1,000,000 THB~