最終更新日:2026年3月19日
この記事でわかること
- タイのGoogle検索シェアは97%超、インターネット普及率は91.2%(6,540万人)。SEO対策は全業態で有効だが、日本語SEOの競合はまだ少なく今が最大のチャンス
- タイ向けSEOで実践すべき13の具体的施策(キーワード選定〜SNS連携まで)
- Googleが重視するSXO・YMYL・E-E-A-Tの基本と、タイ市場での強化方法
- タイ語SEOで日本企業がよくやる5つの失敗パターンと正しい進め方
- SEO・リスティング広告・SNS広告の比較と、予算別おすすめの始め方
- 製造業・飲食・不動産・EC — 業種別のSEO戦略ポイント
- すぐ使えるSEO対策チェックリスト(20項目以上)
読了目安:約15分
WEBマーケティングの観点から、SEO対策はタイでも非常に重要な施策です。タイのGoogle検索シェアは97%を超えており、検索エンジン経由の集客はBtoB・BtoCを問わずあらゆる業態で有効です。
一方で、タイ市場における日本語SEOの競合はまだ限定的です。日本では激戦のキーワードでも、タイ関連のコンテンツではトップ10に入れる余地が十分にあります。つまり、タイ進出済み・進出予定の日系企業にとって「今」がSEO対策を始める最大のチャンスです。
ただし、SEOは効果が出るまでに時間がかかります。Googleの公式見解でも成果が現れるまでに4か月〜1年かかるとされているため、すぐに売上が必要な場合はSEOに加えて広告施策やSNS運用との併用が必要です。
この記事では、タイでSEO対策を始めるために必要な知識と具体的な施策を、バンコク現地のSEO会社である弊社の実績を交えて網羅的に解説します。
タイのSEO市場を理解する ― なぜ今が最大のチャンスなのか
タイでSEO対策を行うにあたり、まず市場環境を正しく把握することが戦略設計の出発点です。
タイのインターネット・検索エンジンの最新データ
DataReportal「Digital 2025: Thailand」のデータをもとに、タイのデジタル環境を整理します。
インターネットユーザー数
インターネット普及率
Google検索シェア
SNSユーザー数
出典:DataReportal「Digital 2025: Thailand」(2025年1月時点)。人口約7,160万人に対し、インターネットユーザーは6,540万人(普及率91.2%)。携帯電話契約数は9,950万件で人口比139%。
タイではスマートフォンからのインターネット利用が圧倒的に多く、インターネットユーザーの約98%がモバイル端末でアクセスしています。1日あたりの平均インターネット利用時間は約7時間54分と日本(約3時間45分)の2倍以上です。
検索エンジンのシェアはGoogleが97%以上を占めており、日本のようにYahoo!を別途対策する必要がありません。つまり、タイのSEO対策=Google対策に集中できるという点で、施策をシンプルに設計できます。
タイと日本のSEO環境比較
| 比較項目 | タイ | 日本 |
|---|---|---|
| 検索エンジンシェア | Google 97%超 | Google 76%、Yahoo! 15% |
| モバイル比率 | 約98%がスマホ経由 | 約75% |
| スマホOS | Android 72% / iOS 27% | iOS 70% / Android 30% |
| SEO競合の激しさ | まだ少ない(チャンス大) | 非常に激しい |
| SNSとの連携重要度 | 非常に高い(利用時間が日本の2倍以上) | 中程度 |
| 購入前のオンライン調査率 | 約70% | 約51% |
| 口コミプラットフォーム | Pantip(タイ独自) | 食べログ、価格.com等 |
| ドメイン戦略 | .co.thが有利だが必須ではない | .co.jpが一般的 |
| SEO効果が出るまでの期間 | 3〜6か月(競合少ない分やや早い) | 6か月〜1年 |
最大の違いは「競合の少なさ」と「モバイル比率の高さ」です。日本では激戦のキーワードでも、タイではまだ上位表示を狙える余地が十分にあります。さらに、タイではスマートフォンからの検索が圧倒的に多いため、モバイルファーストの対策が日本以上に重要になります。
なぜ今タイでSEOを始めるべきか
今がチャンスである5つの理由
- インターネット普及率91.2% — 検索行動が日常に定着しており、SEO対策の母数が大きい
- 日本語SEOの競合が少ない — タイ関連のコンテンツに本格投資している日本企業はまだ少数
- Google一強市場 — Google対策のみに集中でき、施策がシンプルになる
- SNS広告費の高騰 — Facebook広告のCPCが年々上昇し、オーガニック流入の相対的な価値が上昇中
- 弊社の実績でも実証済み — タイ語ページの運用4か月で複数キーワード1位を獲得し、問い合わせ増加につながっている
SEOとは?目的・メリット・デメリットを整理する
SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の略称です。GoogleやYahoo!などの検索エンジンで特定のキーワードが検索された際に、自社のWEBサイトやブログがオーガニック(広告枠を除いた部分)で上位表示されるように最適化する施策を指します。
SEOに必要な対策は大きく2つに分けられます。
SEO対策の2つの柱
- 外部対策:優良なWEBサイトから被リンク(バックリンク)を得るための施策
- 内部対策:サイト設計・構造・ソースコード・コンテンツを最適化する施策
SEOの目的はコンバージョン達成
SEOの目的は「検索結果で1位を取ること」ではありません。WEBサイトのゴールであるコンバージョン(CV)の達成につなげることが本来の目的です。CVは企業によってさまざまですが、たとえば問い合わせの獲得、見積もり依頼の増加、ECでの購入数向上などが該当します。
SEOはあくまでも手段の1つに過ぎません。目的と手段を履き違えないことが、SEO戦略の出発点です。
SEO対策のメリット・デメリット
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| メリット1 | 対策自体は無料で始められる(人件費は別途発生) |
| メリット2 | 上位表示されれば中長期的に安定した集客が見込める |
| メリット3 | 検索経由のユーザーは課題を持って訪問するためCV率が高い |
| メリット4 | 検索結果に継続的に表示されることでブランディング効果がある |
| デメリット1 | 効果が出るまで4か月〜1年かかる(即効性がない) |
| デメリット2 | 質の高いコンテンツ制作に人的コストがかかる |
| デメリット3 | 上位表示の保証はない(有料広告と異なる) |
| デメリット4 | Googleのアルゴリズム更新により順位が大きく変動することがある |
アルゴリズムの更新頻度について:Googleは年間3,000回以上(1日平均9回以上)のアルゴリズム更新を実施しています。基本的な考え方は大きく変わりませんが、定期的な見直しと更新が不可欠です。
メリット・デメリットの両方がありますが、オンラインからの売上を確保したい企業にとって、SEO対策は取り組むべき施策です。競合がSEOに投資している間に自社が何もしなければ、中長期的に大きな差が開いてしまいます。少しずつでも良いので、WEBサイトを育てていくことを推奨します。
Googleが重視する3つの考え方 ― SXO・YMYL・E-E-A-T
SEO対策を行ううえで、Googleがどのような基準でコンテンツを評価しているかを理解することが重要です。ここでは、特に押さえておくべき3つの概念を解説します。
ユーザーファーストとSXO(検索体験最適化)
Googleが最も重視しているのは「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」という考え方です(Google が掲げる 10 の事実より)。
SXO(Search Experience Optimization)は「検索体験最適化」と訳されます。SEOで上位を取るだけでなく、ユーザーの課題を検索結果から着地先のページまで一貫して解決する体験を設計する考え方です。
具体的には、検索意図に合ったコンテンツを提供し、わかりやすい構成で情報を整理し、ページの表示速度やモバイル対応を最適化するなど、ユーザーの体験全体を向上させることがSXOの核心です。
SEOで上位を取っても、ユーザーの課題を解決していなければ、すぐに順位は下がります。ユーザーファーストを徹底することが、結果的に最も効果の高いSEO対策です。
YMYL・E-E-A-Tとは
Googleのコンテンツ評価において非常に重要な2つの概念があります。
YMYL(Your Money or Your Life)は、2013年にGoogleが提唱した概念です。お金・健康・安全・法律・政治など、人の人生を大きく左右する可能性があるジャンルのコンテンツを指します。YMYLに該当するコンテンツは、Googleが特に厳しい基準で評価しています。
E-E-A-Tは、Googleがコンテンツの品質を評価する際の重要な指標です。
| 略称 | 意味 | 内容 |
|---|---|---|
| E | Experience(経験) | 実体験に基づいたコンテンツであるか |
| E | Expertise(専門性) | 専門的な知識・スキルを持った人物が書いているか |
| A | Authoritativeness(権威性) | その分野で認められた存在であるか |
| T | Trustworthiness(信頼性) | 情報源として信頼できるか |
E-E-A-Tへの変更について:もともとは「E-A-T」の3要素でしたが、2022年12月のGoogleの公式発表で「Experience(経験)」が追加されました。実体験に基づいたコンテンツがより高く評価される傾向にあります。
たとえば「タイ ビザ 取得方法」というキーワードで検索した場合、実際にタイでビザ取得を経験した人や、ビザ手続きを専門とする法律事務所が書いた記事は、匿名のアフィリエイトサイトの記事よりも高く評価されます。
タイ市場でE-E-A-Tを強化する6つの方法
タイ市場でE-E-A-Tを強化するアクション
- 記事に著者名・プロフィールページへのリンクを掲載する
- 会社概要ページに所在地・登記情報・実績を明記する
- ArticleスキーマとOrganizationスキーマで著者・発行者を構造化データで明示する
- 実際の制作実績やクライアントの声を公開する
- 最新データへの定期更新でフレッシュネスシグナルを維持する
- タイ日商工会議所のディレクトリや業界団体のサイトへの掲載で被リンクを獲得する
タイでのSEO対策、何から始めれば良いかわからない方へ
バンコク現地のSEO対策会社として、キーワード調査から記事制作・内部対策・効果測定まで一括で対応しています。まずはお気軽にご相談ください。
タイで実践すべきSEO対策13選
ここからは、タイ市場でSEO対策を行う際に実践すべき具体的な施策を13項目に分けて解説します。内部対策・外部対策・コンテンツ施策を網羅しています。
1. キーワード選定と検索ボリューム調査
キーワード選定はSEO施策の中で最も重要な工程です。ここを曖昧にすると、どれだけ良いコンテンツを作っても成果につながりません。
キーワード選定の基本ルールは以下のとおりです。
- 1ページに対してメインキーワードは1つに絞る
- ユーザーの検索意図(何を知りたいのか・何をしたいのか)を正確に把握する
- 検索ボリュームと競合の強さのバランスを見て、まずは競合の少ないロングテールKWから攻める
検索ボリュームの調査にはGoogle Keyword Planner(無料)が基本ツールです。加えて、Ubersuggestを使えば、複合キーワードの候補や競合サイトの被リンク情報まで確認できます。
ビッグキーワードを狙う前に
検索ボリュームの大きなビッグキーワード(例:「タイ SEO」)で上位を取るには、まず検索ボリュームの小さなロングテールキーワード(例:「タイ語 SEO キーワード選定 方法」)で上位表示を積み重ね、サイト全体のドメインパワーを高める必要があります。
2. ページタイトルの最適化
ページタイトルはSEO内部対策において最も重要な要素の1つです。
タイトル設定のポイントは以下のとおりです。
- 30文字以内に収める(PC・スマホ両方で全文が表示される長さ)
- タイトルの前半にメインキーワードを配置する
- キーワードの羅列ではなく、人間がクリックしたくなる文言にする
キーワードを詰め込んだだけの意味不明なタイトルはクリック率が低くなり、結果としてGoogleの評価も下がります。検索エンジンと人間の両方に伝わるタイトルを意識してください。
3. メタディスクリプションの最適化
メタディスクリプションは、検索結果のタイトル下に表示される説明文です。直接的なランキング要因ではありませんが、クリック率に大きく影響するため必ず設定してください。
- PC表示で約120文字、スマホ表示で約90文字が目安
- 前半にキーワードとなる語句を配置する
- ユーザーの課題解決につながる内容を端的に記載する
4. h1〜h6タグの正しい使い方
見出しタグ(hタグ)は、記事の構造をGoogleに正しく伝えるために重要な要素です。
- h1タグは各ページに1つだけ使用し、メインキーワードを含める
- h2→h3→h4の順序を守り、飛ばさない
- 見出しにもキーワードや関連ワードを自然に含める
WordPressなどのCMSを使っている場合、記事タイトルが自動的にh1タグとして出力されるケースがほとんどです。記事本文中ではh2から使い始めるのが一般的です。
5. 内部リンク設計
内部リンクはページタイトルと同じくらい重要なSEO内部施策です。適切に設置することで以下の効果が得られます。
- ユーザーが次に必要な情報にスムーズに移動できる(回遊率の向上)
- クローラーの巡回を促し、インデックスされやすくなる
- 関連記事同士のテーマ的なつながりをGoogleに伝えられる
弊社では「クラスター構造」を採用し、ピラー記事(この記事のような総合ガイド)からクラスター記事(各論の詳細解説)へ、そしてクラスター記事からピラー記事へと双方向でリンクを設置しています。
6. 共起語の活用
共起語とは、メインキーワードと一緒に使われやすい関連ワードのことです。たとえば「SEO対策」であれば、「キーワード」「検索順位」「被リンク」「コンテンツ」などが共起語に該当します。
共起語を自然に記事内に含めることで、1つのキーワードに対して多角的な情報を提供できるため、コンテンツの厚みが増し、ユーザーの離脱を防ぐ効果があります。
7. 重複コンテンツの統合
同一サイト内に似たテーマの記事が複数存在すると、Googleの評価が分散してしまいます(カニバリゼーション)。
評価が分散するとどうなるか
多くの記事を書いていてもなかなか上位表示されない場合、同じキーワードに対して複数の記事が競合している「カニバリ」が原因の可能性があります。記事の統合・301リダイレクト・キーワードの割り振り直しで対処してください。
8. 被リンクの質を高める
外部サイトからの被リンクはSEO対策で非常に重要な要素です。ただし、量よりも質が圧倒的に重視されます。
被リンクの質とは、リンク元が自社のコンテンツと関連性があり、かつリンク元サイト自体の評価が高いことを指します。
ブラックハットSEOは厳禁
大量の低品質被リンクを購入するような手法(ブラックハットSEO)は、Googleからペナルティを受け、検索結果から完全に除外されるリスクがあります。被リンクは有益なコンテンツを作り、自然に獲得していくのが原則です。
被リンクの状況はGoogle Search Consoleの「リンク」レポートから確認できます。
9. ページ表示速度の改善
Googleはページの読み込み速度を重要な評価指標の1つとしています(「遅いより速いほうがいい」はGoogleが掲げる10の事実にも明記されています)。
表示速度を改善するための主な施策は以下のとおりです。
- 画像・ロゴ・動画のファイルサイズを軽量化する
- 不要なプラグインを削除する
- キャッシュプラグインを導入する
- 表示速度の速いサーバーを使う
現在の表示速度はGoogleが無償で提供しているPageSpeed Insightsで確認できます。改善すべき項目も具体的に表示されるため、1つずつ対応していくことが必要です。
10. 常時SSL化(https)
常時SSL化とは、WEBサイト全体のデータ通信を暗号化するセキュリティ対策です。現在、世界のWEBページの93%以上がSSL化されており、GoogleはSSL化されたサイトを評価上優遇しています。
まだ「http://」のままで運用しているサイトがあれば、即座にSSL化(https化)を対応してください。
11. インデックスとクローラー対策
インデックスとは、Googleのクローラー(ロボット)がWEBサイトを巡回し、ページの情報をGoogleのデータベースに登録することです。インデックスされなければ、どれだけ良いコンテンツを作っても検索結果に表示されません。
インデックス対策の基本は以下のとおりです。
- XMLサイトマップを設置し、Googleにクロールしてほしいページを正確に伝える
- Google Search Consoleに登録し、インデックス状況を定期的に確認する
- robots.txtを正しく設定し、不要なページのクロールを制限する
12. コンテンツの質と量
Googleは「Content is King」の考え方を一貫して重視しています。Google品質評価ガイドラインでも、専門性の高い内容が高く評価されると明記されています。
また、上位表示される記事は一般的にコンテンツ量が多い傾向にあります。ただし、文字数が多ければ良いわけではありません。品質が高いことが前提のうえで、十分な情報量があることが評価につながります。
ブログ記事でもYouTube動画でも、Googleは「滞在時間」や「視聴時間」を評価指標の1つとしていると推測されます。ユーザーに長く読まれる(見られる)コンテンツは、Googleにとっても広告収益を最大化できる価値あるコンテンツです。
13. 動画SEO(vSEO)の活用
動画SEO(vSEO: Video Search Engine Optimization)とは、ブログ記事に関連する動画を埋め込むことで、記事と動画の関連性をGoogleに認識させ、検索結果での表示を強化する施策です。
スマートフォンの検索結果では、動画のサムネイルが表示されることでクリック率の向上も期待できます。
YouTube埋め込みの注意点
- 1記事につき動画は1つまでが推奨。YouTubeの読み込みは表示速度に影響するため、入れすぎは逆効果
- 限定公開の動画は使わない。限定公開のYouTube動画にはnofollowが設定されるため、SEO効果が得られない
タイ語SEO ― 日本企業がやりがちな5つの失敗と正しい進め方
タイ語でのSEO対策は、日本語SEOとは異なる注意点があります。ここでは、日本企業がよくやる失敗パターンを5つ紹介し、それぞれの正しい対処法を解説します。
失敗1. 日本語キーワードの直訳で終わらせる
日本語のキーワードをそのままタイ語に翻訳しても、タイ人が実際に使う検索ワードとは一致しないケースが多々あります。同じ意味合いでも別の言い回しで検索されることは珍しくありません。
正しい対処法:UbersuggestやKeyword Plannerでタイ語のキーワードを独自に調査し、実際の検索需要を確認したうえでキーワードを決定する。
失敗2. 自動翻訳をそのまま使う
2026年現在、自動翻訳の精度はかなり向上していますが、それでもタイ語ネイティブが読んだ際に違和感を覚える文章になることが多いです。
違和感のある文章は「このサイト、大丈夫かな?」というユーザーの不信感を招き、離脱率が上昇します。離脱率の上昇はSEO評価にも悪影響を与えます。
正しい対処法:タイ語ネイティブによる執筆またはネイティブチェックを必ず入れる。
失敗3. 翻訳後にキーワード確認をしない
翻訳者はあくまで翻訳の専門家であり、SEOのキーワード戦略を理解しているとは限りません。翻訳された文章にターゲットキーワードが含まれているかどうかは、必ずSEO担当者が確認する必要があります。
正しい対処法:翻訳完了後に、ターゲットキーワードが本文・見出し・メタディスクリプションに含まれているかをチェックする工程を必ず設ける。
失敗4. ドメイン戦略を考えない
タイ語で上位表示を狙う場合、ドメイン戦略の検討が必要です。タイのドメイン(.co.th)を使用することで、Googleが地域をより正確に判断しやすくなります。
ただし、.co.thの取得にはタイの企業登記証明(PP20)等の提出が必要で、年間コストも.comや.netより高くなります。
正しい対処法:すでに.comや.co.jpのサイトを持っている場合は、サブディレクトリ方式(例:xxx.co.jp/th/)でタイ語ページを追加し、hreflangタグで言語の関係をGoogleに伝えるのが最も現実的です。新規でタイ語サイトを立ち上げる場合は.co.thの取得を検討してください。
タイのドメイン取得先:Gonbei Domain(日本語対応・取得要件の説明あり)、ATAK(英語・価格が安い)。
国別HTMLタグは無視される
以前は geo.position や distribution などのメタタグで国を指定する方法がありましたが、Googleは現在これらの地域ターゲティング用HTML属性を無視すると正式に発表しています。hreflangタグとSearch Consoleのインターナショナルターゲティング設定を使用してください。
失敗5. SNS連携を軽視する
タイはSNS利用率が非常に高い国です(SNSユーザー5,100万人・人口の71.1%)。SNSからのリンクにはnofollowが設定されているため直接的なSEO効果はありませんが、コンテンツがSNSで拡散されることで間接的に被リンク獲得やブランド認知向上につながります。
正しい対処法:記事を公開したら、自社のFacebook・LINE・X(旧Twitter)で必ずシェアする。タイではFacebookとLINEの利用率が特に高いため、この2つは最低限対応してください。
タイで人気のSNSプラットフォームについては「タイのインターネット・SNS利用の全体像【2026年最新データ】」で詳しくまとめています。
タイ語SEOで成果を出すポイントまとめ
| 項目 | やるべきこと |
|---|---|
| キーワード | タイ語で独自に調査する(日本語の直訳NG) |
| コンテンツ | ネイティブによる執筆 or ネイティブチェック必須 |
| 翻訳後チェック | KWが含まれているか必ず確認 |
| ドメイン | サブディレクトリ(/th/)+hreflang or .co.th |
| SNS | Facebook・LINEでの拡散を習慣化 |
| サーバー | 読み込み速度の速いサーバーを選ぶ |
| 言語の混在 | 日本語とタイ語を同一ページに混ぜない |
SEO・リスティング広告・SNS広告の比較と使い分け
タイでWEB集客を行う際、SEO以外にもリスティング広告やSNS広告という選択肢があります。それぞれの特性を比較し、予算や目的に応じた使い分けを解説します。
| 比較項目 | SEO | リスティング広告 | SNS広告 |
|---|---|---|---|
| 効果が出るまでの期間 | 3〜12か月 | 即日〜数日 | 即日〜数日 |
| 費用形態 | 制作費・コンサル費(月額) | クリック課金(CPC) | インプレッション or クリック課金 |
| 中長期の費用対効果 | 高い(資産化する) | 広告停止で流入ゼロ | 広告停止で流入ゼロ |
| ユーザーの検索意図 | 課題解決型(CV率が高い) | 課題解決型(CV率が高い) | 興味関心型(認知拡大向き) |
| タイ市場との相性 | 競合少なく効果大 | 即効性あり | SNS利用率が高く認知拡大に有効 |
予算別おすすめの始め方
- 予算が限られている場合:SEOから始める。効果が蓄積されるため、中長期で最も費用対効果が高い
- すぐに問い合わせが必要な場合:リスティング広告を先行し、SEOは並行で育てる
- ブランド認知を広げたい場合:SNS広告(Facebook / TikTok)で認知を獲得し、SEOで検索からの刈り取りを行う
- 十分な予算がある場合:SEO+リスティング+SNSの3施策を同時並行で実施するのが最も効果的
タイの広告媒体について詳しくは「タイの広告媒体おすすめ一覧|費用・選び方をバンコク現地プロが解説」をご覧ください。
業種別おすすめSEO戦略
タイでSEO対策を行う際は、業種ごとに注力すべきポイントが異なります。自社に該当する業種のセクションを参考にしてください。
製造業・BtoB企業
- 日本語とタイ語の両方でコンテンツを制作する(日本人駐在員とタイ人バイヤーの両方がターゲット)
- 技術的な専門コンテンツでE-E-A-Tを確保する(製品仕様書、導入事例、技術コラムなど)
- Googleビジネスプロフィールに工場・オフィスの写真を掲載する
- 業界団体やタイ日商工会議所のディレクトリに登録して被リンクを獲得する
飲食・サービス業(BtoC)
- ローカルSEO(Googleビジネスプロフィール)が最優先
- 「バンコク ○○(料理名)」「○○ アソーク」などの地名KWを攻める
- タイ語の口コミ対策(Pantip、Google口コミ)を強化する
- Instagram・TikTokとの連携で認知→検索→来店の導線を作る
不動産・コンサルティング
- YMYL領域のため、E-E-A-Tの強化が特に重要
- 著者情報(資格・経歴)を記事ごとに明示する
- 実績・事例コンテンツを充実させる
- 日本人向け(日本語)とタイ人向け(タイ語)でKWが全く異なるため、言語別の戦略設計が必要
EC・通販
- 商品ページのSEO(商品名+タイ語のロングテールKW)を強化する
- Shopee・Lazadaの商品ページとの差別化を意識する
- 構造化データ(Product・Review)を実装する
- ブログコンテンツで情報検索KWを拾い、商品ページへの導線を作る
SEO対策の実績・改善事例
弊社DAYZERO BANGKOKでの実際のSEO改善事例をご紹介します。
事例1: 自社サイト — タイ語ページのSEO
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対象 | 弊社タイ語ページ(動画制作関連) |
| 施策期間 | 4か月 |
| 主な施策 | タイ語キーワード調査→コンテンツ制作→内部リンク最適化 |
| 結果 | 複数キーワードで検索1位を獲得。タイ語での問い合わせが月間数十件に増加 |
事例2: 自社サイト — 日本語ブログのSEO改善
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対象 | 弊社日本語ページ |
| 課題 | 古い記事が多数あり、カニバリゼーション発生。主要KWで順位低迷 |
| 主な施策 | 記事統合・301リダイレクト・タイトルとメタの最適化・構造化データ実装・内部リンク再設計 |
| 結果 | 施策実施中。順位推移・クリック数の変化は2026年6月に本セクションに追記予定 |
SEO対策の費用・価格
| 項目 | 初期費用 | 月額料金 | 対策内容 |
|---|---|---|---|
| SEOコンサル | 10,000THB〜 | キーワード調査 / 競合調査 / 自社サイト分析 / ライティングアドバイス / 月次定例会議 | |
| 記事コンテンツ作成(日本語) | — | 1,500THB〜 / 1記事 | SEO記事制作(月間1記事〜) |
| 記事コンテンツ作成(タイ語) | — | 1,000THB〜 / 1記事 | タイ語記事コンテンツ(月間1記事〜)※翻訳費用別途 |
SEO対策における費用の詳細はSEO対策サービスページよりご確認いただけます。
SEOコンサルの内容
SEOコンサルでは、毎月1度の定例打ち合わせを行い、月次の結果報告・翌月の施策提案・コンテンツアドバイス・キーワードアドバイス・ライティングアドバイスを実施します。記事の制作も可能です。
最低契約期間は4か月としています。GoogleのSEOガイドラインに基づき、効果が出るまでの最低期間に合わせた設定です。
コンテンツ制作の内容
記事コンテンツの制作リソースが社内にない場合は、弊社が代理で執筆します。お客様の事業内容の理解が不可欠なため、事前のヒアリングにご協力いただく必要があります。事業内容によって記事の価格が変動する場合がありますので、お気軽にご相談ください。
SEO対策チェックリスト
以下のチェックリストを使って、自社サイトのSEO対策状況を確認してください。
基本対策
| チェック項目 | 対応状況 |
|---|---|
| メインキーワードを各ページに1つ設定しているか | |
| ページタイトルにキーワードが含まれているか(30文字以内) | |
| メタディスクリプションを設定しているか(120文字以内) | |
| h1タグは各ページに1つだけ使用しているか | |
| h2〜h6タグを順序通りに使っているか | |
| 画像にaltタグ(代替テキスト)を設定しているか | |
| 内部リンクを関連ページ間で設置しているか | |
| SSL化(https)が完了しているか |
コンテンツ
| チェック項目 | 対応状況 |
|---|---|
| ユーザーの検索意図に答えるコンテンツになっているか | |
| 定期的にコンテンツを更新しているか | |
| 古い年号(2021年版など)が放置されていないか | |
| 重複コンテンツがないか(カニバリゼーション確認) | |
| 著者情報を明示しているか(E-E-A-T) |
技術的SEO
| チェック項目 | 対応状況 |
|---|---|
| PageSpeed Insightsでモバイルスコアを確認したか | |
| 構造化データ(Organization・Article・FAQ)を実装しているか | |
| XMLサイトマップを設置・更新しているか | |
| Google Search Consoleに登録しているか | |
| robots.txtが正しく設定されているか |
タイ語SEO(該当する場合)
| チェック項目 | 対応状況 |
|---|---|
| タイ語キーワードを独自に調査したか(翻訳頼みでない) | |
| ネイティブライターまたはネイティブチェックを入れているか | |
| 翻訳後にキーワードが含まれているか確認したか | |
| 日本語ページとタイ語ページの間でhreflangタグを設定したか | |
| 日本語とタイ語を同じページに混在させていないか |
タイ・バンコクでSEO対策会社をお探しなら
弊社はタイ・バンコクに拠点を構えるWEBマーケティング会社です。日本語・タイ語のSEO対策をキーワード調査から記事制作・効果測定まで一括で対応しています。タイ市場でのSEO強化をお考えの場合は、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問
タイ語のSEO対策で最も重要なことは何ですか?
タイ語でのキーワードリサーチです。日本語キーワードをそのまま翻訳するだけでは検索意図とずれるケースが多いため、UbersuggestやKeyword Plannerを使って実際のタイ人の検索需要を調査することが出発点です。
タイでSEO対策の効果が出るまでどのくらいかかりますか?
一般的に3〜6か月が目安です。Googleの公式見解では4か月〜1年とされています。弊社の実績では、タイ語ページで運用開始4か月で複数キーワード1位を獲得しています。競合が少ないタイ市場では、日本よりも早く効果が出る傾向にあります。
SEO対策は自分でできますか?
基本的な対策は自社で可能です。キーワード調査、タイトル・メタディスクリプションの最適化、定期的なコンテンツ更新は社内でも取り組めます。ただし、構造化データの実装やサイト速度改善、内部リンク設計、タイ語コンテンツの品質管理などは専門知識が必要なため、外部の専門家と組み合わせるのが最も効率的です。
SEO対策の費用相場はいくらですか?
日本のSEOコンサル会社の場合、月額10〜50万円が一般的です。弊社ではタイ市場に特化したSEOコンサルを月額10,000THB(約5万円)から提供しています。キーワード調査・競合分析・月次報告・記事制作アドバイスが含まれています。詳しくはお問い合わせください。
日本語サイトとタイ語サイトは別ドメインにすべきですか?
多くの場合、サブディレクトリ方式(例:xxx.co.jp/th/)を推奨しています。既存ドメインのパワーを活かしつつ、hreflangタグで言語の関係を正しくGoogleに伝えることで、両言語のSEO効果を最大化できます。新規でタイ向けサイトを立ち上げる場合は.co.thドメインの取得も選択肢に入ります
タイのSEO市場は日本と比べて競合は多いですか?
日本と比べると圧倒的に少ないです。タイではSNS広告が主流で、SEOに本格投資している企業はまだ限定的です。特に日本語コンテンツでタイ関連のSEOを攻めている企業は非常に少なく、適切な対策を行えば3〜6か月で上位表示を獲得できる可能性があります。
SEOとリスティング広告、どちらを先にやるべきですか?
すぐに問い合わせが必要ならリスティング広告、中長期の安定集客ならSEOです。予算が限られている場合はSEOから始めることを推奨します。SEOは効果が蓄積されるため、中長期で見ると最も費用対効果が高い施策です。十分な予算がある場合は、両方を同時に進めるのが理想です。
SEOとMEO(ローカルSEO)の違いは何ですか?
SEOはGoogle検索結果のオーガニック枠で上位表示を目指す施策です。MEOはGoogleマップの検索結果で上位表示を目指す施策で、Googleビジネスプロフィールの最適化が中心になります。飲食店や美容室など実店舗を持つビジネスはMEOが特に重要で、SEOと併用することで集客効果が最大化されます。
タイ語サイトのSEOで自動翻訳を使ってはいけない理由は?
自動翻訳は文法的に不自然な表現になりやすく、タイ人ユーザーが読んだ際に違和感を覚えて離脱する原因になります。離脱率の上昇はSEO評価に悪影響を与えます。また、翻訳されたキーワードがタイ人の実際の検索語句と一致しないケースも多いため、必ずタイ語ネイティブによる執筆またはチェックを入れてください。
BtoB企業でもタイでSEO対策は有効ですか?
はい、非常に有効です。タイでもBtoB企業の担当者はGoogleで情報収集しており、技術的な専門コンテンツで上位表示すれば質の高いリードを長期的に獲得できます。特に製造業や専門サービス業では、SEO経由の問い合わせはCV率が高い傾向にあります。
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タイで現地採用としてIT企業での営業・WEBマーケティングを数年担当。WEBマーケティングで得た経験や知識を活かしYouTubeを2017年に立ち上げ、翌年2018年にWeb広告代理店事業を設立。SEO対策、動画制作、SNSマーケティングなど幅広くWebマーケティング事業を展開。現在代表を勤める。
