ホームページが古く見える、スマートフォンで読みにくい、担当者が更新できない。そんなときに「全部作り直す」と決める前に、困っている箇所と、その原因を分けて確認しましょう。内容の差し替えで済む問題もあれば、ページ構成やシステムから見直す必要がある問題もあります。
この記事は、会社サイトを「部分修正」「構成・デザインの改修」「再制作」のどれで進めるかを判断するための整理です。制作会社の見積もりを比べる前に、残したいページと変えたい点を洗い出すと、依頼範囲を伝えやすくなります。
まず、何に困っているのかを三つに分ける

情報の問題は、会社概要、サービス内容、連絡先、写真が現状と合っていないことです。既存のページの型が使えるなら、文章や画像の更新から始められます。
構成の問題は、欲しい情報にたどり着けない、異なるサービスが一つのページに混ざっている、問い合わせ前に必要な条件が分からないことです。この場合は、見出しやページの分け方、導線を見直します。
運用・技術の問題は、更新方法が分からない、管理権限がない、フォームが届かない、スマートフォンで表示が崩れるなどです。原因が設定や一部の部品なら修復で済むこともあります。現状の仕組みでは必要な機能を維持できない場合に、再制作を検討します。
部分修正・改修・再制作をどう選ぶか

部分修正
- 向いている状態:ページの役割と仕組みは使える
- 主な作業:文章、写真、連絡先、表示不具合などを直す
- 先に確認すること:修正箇所と管理権限
構成・デザイン改修
- 向いている状態:情報は使えるが、探しにくい・伝わりにくい
- 主な作業:ナビゲーション、ページ分け、見出し、デザインを見直す
- 先に確認すること:残す内容、変えるURL、承認者
再制作
- 向いている状態:既存の仕組みで必要な運用が難しい
- 主な作業:サイト構造と実装を作り直し、必要な内容を移す
- 先に確認すること:移行するデータ、URL、ドメインとサーバーの管理情報
全面的に作り直すか迷う場合は、部分修正で対応できる範囲も確認して比較します。
これは一般的な判断の目安です。例えばフォームだけが動かない場合、最初に調べるのはフォームの設定や送信経路です。逆に、サービスが増えて現行のページ構成に入りきらないなら、文言の差し替えだけでは読者の迷いを解消しにくいでしょう。
症状から作業範囲を決める三つの例
以下は判断手順を示す説明用の例です。実際の作業範囲は、管理画面と問題の起きる条件を調べて決めます。
例1:問い合わせメールだけ届かない。送信エラーが出るのか、送信完了後に受信できないのかを切り分け、宛先設定・迷惑メール・送信経路を確認します。ほかのページや管理機能が使えるなら、まずフォーム周辺の修復を見積もります。サイト全体の作り直しを先に決める必要はありません。
例2:事業が増え、一つのサービスページが読みにくい。問い合わせの種類と各事業の提供条件を整理し、見出しだけで解決するか、詳細ページを分けるかを検討します。既存の仕組みでページを追加できれば、構成の改修が候補です。新しく分けるページの役割は会社サイトの構成例を基に整理できます。
例3:更新のたびに担当会社へ依頼し、必要な言語版も追加できない。最初に、自社で編集できないのが権限の問題か、現在のシステムの制約かを確認します。権限の引き継ぎや操作説明で解決するなら移管・運用改善、必要な更新を実現できないなら改修と再制作の両案を比較します。「更新できない」という症状だけでは、再制作が必要とは決まりません。
見積もりの前に残すものを決める

既存サイトを見直す際は、引き続き使う内容があるかを確認します。会社概要やサービスの説明だけでなく、掲載許可のある実績、検索から読まれている記事、問い合わせ先、写真、ドメイン、解析データを一覧にします。古い内容をそのまま移す必要はありませんが、削除する前に役割を確かめます。
制作依頼時には「新しくしたいデザイン」だけでなく、残すページ・修正するページ・廃止するページを分けて伝えてください。既存のページ数だけで工数は決まりません。原稿の作り直し、画像の準備、機能変更、URLの移動があるかで作業は変わります。
URLを変えるときは、旧ページの行き先を決める

Googleのサイト移転ガイドは、URLが変わる場合に旧URLと新URLの対応表を作り、適切なリダイレクト、内部リンクの更新、公開後の監視を行うよう案内しています。会社サイトを作り直す場合も、サービスページや記事のURLを一律に消すのではなく、各ページの新しい行き先を確認します。
同じURLを維持できるなら、URL変更に伴う作業は減らせます。ただし、URLを守ることだけが目的ではありません。内容を統合するなら、旧ページを読みに来た人にとって自然な移動先を選びます。無関係なページをすべてトップへ転送するような扱いは避けます。公開後は、フォームの到達、主要ページの表示、内部リンク、検索での状況を確認します。
管理会社を変えるだけなら、再制作が必要とは限らない

今のサイトを引き続き使えるなら、制作会社や管理会社の変更と、サイトの作り直しは別の判断です。ドメイン、サーバー、サイトデータ、管理者権限、使っている有料素材やシステムの契約状況を確認します。移管先で追加改修が必要かどうかは、その後に判断できます。
DAYZEROのホームページ制作・運用では、初年度の契約と支払いが完了した後、通常の引き渡しを基本サービスに含める方針を案内しています。詳細な対象作業は相談時に確認します。
相談時に共有しておきたい情報

- 現在のサイトURLと、直したいページ
- 具体的な困りごと(例:料金が古い、フォームが届かない、採用情報を探せない)
- 残したい記事、実績、写真、URL
- 管理画面、ドメイン、サーバーの契約・権限の状況
- 公開後、誰がどの情報を更新するか
管理情報がそろっていなくても、分かる範囲で構いません。問題を整理してから、部分修正で進められるか、構成改修か、再制作かを相談できます。DAYZEROへの相談はお問い合わせフォームから、現在のサイトURLと困っている点をお知らせください。
よくある質問
デザインが古いだけでも、全面的な再制作が必要ですか?
必要とは限りません。現在のページ構成や管理方法が使えるなら、見た目と必要な情報を改修する方法があります。まずは表示崩れや読みづらい箇所を具体的に確認します。
記事や実績を残したまま作り直せますか?
移行元のデータや利用権を確認して判断します。残す内容とURL、画像の権利、古いページの行き先を制作前に整理してください。移行する件数と作業範囲は個別に決めます。
リニューアルすると検索順位は上がりますか?
順位の上昇は保証できません。内容や構造を改善できる一方、URL変更や移行の作業が必要な場合もあります。公開後はSearch Consoleなどで主要ページの状況を確認します。
管理会社を変えるだけでも、作り直し費用がかかりますか?
会社変更だけで必ず再制作になるわけではありません。既存サイトのデータ、管理権限、使用するシステムの条件を確認し、移管だけで継続できるかを先に判断します。
タイで現地採用としてIT企業での営業・WEBマーケティングを数年担当。WEBマーケティングで得た経験や知識を活かしYouTubeを2017年に立ち上げ、翌年2018年にWeb広告代理店事業を設立。SEO対策、動画制作、SNSマーケティングなど幅広くWebマーケティング事業を展開。現在代表を務める。