日本人担当まで気軽にお問い合わせください。
海外製造業のホームページに必要な情報

海外製造業のホームページに必要な情報|製品・設備・品質の伝え方

海外の製造拠点を紹介する際、製品の仕様や加工条件まで知りたい取引先には、「高品質」「幅広く対応」という表現に加えて、具体的な対応範囲が判断材料になります。製品や加工の範囲、設備、品質への取り組み、拠点、問い合わせに必要な情報を、公開できる事実として整理しましょう。

この記事は、タイ・ベトナムに拠点を持つ日系製造業の会社案内サイトを想定した情報設計の例です。特定の企業の実績や設備を示すものではありません。何を掲載するかは、取引内容と公開可能な資料に合わせて決めてください。

取引先候補へ伝える情報の例

製造業サイトで示す加工、設備・品質、実績・写真、問い合わせ条件。
発注前に確認される情報を、掲載できる事実に沿って示します。

JETROが紹介する製造業向け受発注プラットフォームでも、企業の基本情報、設備情報、技術・製品情報が登録項目として扱われています。これは会社サイトでも出発点になります。ただし、掲載項目を増やすことが目的ではありません。読者が「この会社に相談する対象か」を判断できる具体性が大切です。

まず、会社名、拠点、事業内容、連絡窓口を明確にします。そのうえで、製品や加工の種類、対応できる工程、素材、寸法や数量の目安など、公開できる範囲を示します。守秘義務がある情報は載せず、個別相談で確認する項目として分けます。

ページごとに、伝える役割を分ける

ページごとに、伝える役割を分けるの図解

トップ

  • 取引先候補が知りたいこと:どの製品・工程を、どこで提供する会社か
  • 掲載素材の例:事業の要約、主な対応範囲、拠点への導線

製品・加工

  • 取引先候補が知りたいこと:自社の仕様に対応できそうか
  • 掲載素材の例:製品群、材質、加工方法、公開できる仕様

設備・生産体制

  • 取引先候補が知りたいこと:どの工程を自社で担うか
  • 掲載素材の例:設備の種類、工程図、工場写真、対応数量の条件

品質・認証

  • 取引先候補が知りたいこと:品質をどう管理しているか
  • 掲載素材の例:検査工程、実際に保有する認証、証明書の有効情報

実績・用途

  • 取引先候補が知りたいこと:似た案件の経験があるか
  • 掲載素材の例:掲載許可を得た用途・事例、課題と対応内容

会社・問い合わせ

  • 取引先候補が知りたいこと:どの拠点と、どう連絡するか
  • 掲載素材の例:法人情報、所在地、対応言語、相談に必要な項目

これはページの種類の例であり、決まったページ数や基本料金の上限を示すものではありません。

製品の種類や説明量が少なければ、一つのページにまとめる方法があります。製品群や工程ごとに必要な情報が大きく異なる場合は、ページを分ける案も検討できます。会社サイト全体の役割分担と、製造業で追加したい情報を分けて考えてください。

製品・加工ページでは「できること」と「確認が必要なこと」を分ける

製品・加工ページでは「できること」と「確認が必要なこと」を分けるの図解

製品名だけでは仕様を判断できない場合は、材質や加工条件などの説明を補います。加工・製造できる対象、対応する材質や工程、用途、相談時に確認したい条件を一組で示すと伝わりやすくなります。数値を載せる場合は、対象製品や測定条件を明示し、社内で現在の値を確認してから公開します。

図面や詳細仕様をすべて公開する必要はありません。守秘義務や競争上の理由で出せない情報は「詳細は相談時に確認」とし、問い合わせの入り口を用意します。写真も、実際の設備・製品・工程を撮影し、顧客案件や従業員の写り込みを確認して掲載します。

製品・加工紹介を1ページにまとめる記入例

以下は掲載内容を整理するためのひな型です。角括弧の部分を、技術担当者が確認した自社の情報へ置き換えてください。空欄を埋めるために架空の仕様や能力値を作る必要はありません。

  • 何を作るか:[製品・部品の種類]。用途は[公開可能な用途]。
  • 材質と工程:[対応する材質]を[工程名]で加工。自社で行う工程は[内製範囲]、協力会社へ依頼する工程は[外注範囲]。
  • 寸法・精度:[公開できる対応範囲と条件]。材質や形状で変わる場合は、その条件も記載。
  • 数量・納期:試作・量産の対応可否と、見積もり時に確認する項目。固定できない日数は記載しない。
  • 検査:[実際に行う検査]と[提出できる検査資料]。認証の説明とは分ける。
  • 相談先:担当拠点、対応言語、問い合わせ方法。製品名・材質・数量・希望時期を伝えてもらう。

文章にした場合の例:「[拠点名]で[製品・部品]の[加工工程]に対応しています。[工程A]は自社工場、[工程B]は協力会社で行います。対応可否と納期は、材質、形状、必要な精度、数量を確認してご案内します。まず製品の概要と希望時期をお知らせください。図面が必要な場合は、担当者から受け渡し方法をご連絡します。」

「何でも加工できます」という説明との違いは、発注者が自分の依頼と照らし合わせられることです。会社概要に戻らなくても、どの拠点の対応なのかまで分かる状態にします。

設備の仕様と、受注できる条件は分けて書く

設備カタログの最大加工寸法を、そのまま自社が受注できる寸法として掲載するのは避けます。実際の対応範囲を技術担当者に確認し、製品の形状や治具、材質などで制限があるなら併記します。日本本社の設備写真を使う場合も、現地工場にある設備と誤解されない説明が必要です。

写真は製品の全体像、加工箇所、検査工程など、本文で説明している点が見えるものを選びます。顧客図面や製品を公開できないときは、自社で公開可能な工程写真や説明図を使い、実際の納入事例と混同させないようにします。

品質と実績は、確認できる範囲だけを書く

品質と実績は、確認できる範囲だけを書くの図解

認証を掲載するなら、取得主体、対象拠点、対象範囲、有効期限を確認します。関連会社の認証を自社工場の認証として見せたり、失効した証明書を現行のものとして掲示したりしないようにします。

納入先の社名や写真を出せない場合は、無理に顧客事例を作る必要はありません。許可を得た案件だけを実績にし、公開できない場合は、製造工程や品質管理の方法を事実ベースで示します。JETROの出展企業資料にも、会社概要、製品、品質認証、対応数量などを組み合わせて説明する例がありますが、そこに載る個々の数値を自社の実績として転用してはいけません。

問い合わせで確認したい情報を先に示す

問い合わせで確認したい情報を先に示すの図解

問い合わせフォームには、会社名、担当者、連絡先に加え、対象製品・工程、希望する数量や時期、対象国など、初回の確認に必要な項目を置けます。図面や機密情報を初回に送れない取引先も想定するなら、添付を任意にし、受け渡し方法を個別に案内する設計も検討できます。

タイ・ベトナムで複数拠点がある場合は、どの拠点が何に対応するか、問い合わせがどこに届くかを明確にします。日本語、タイ語、ベトナム語、英語のうち、実際に対応できる言語だけを表示します。

資料がそろっていない場合の進め方

資料がそろっていない場合の進め方の図解

会社案内PDF、製品資料、工場写真、設備一覧、品質管理の説明など、すでにある資料を集め、公開できる情報と確認が必要な情報を分けます。DAYZEROへの相談では、最初から完成原稿をそろえる必要はありません。DAYZEROのホームページ制作・運用では、提供資料を掲載用に整理し、スマートフォンでも読める会社案内型サイトを制作します。公開後に追加する新しいページの設計や、図解・撮影などの制作は範囲を確認して見積もります。

検索で見つけてもらうための記事や継続的なSEOは、会社情報を整える作業とは別の計画です。まず取引先候補が読んで判断できる会社サイトを作り、その後、検索される課題に沿ってSEO支援を検討できます。

よくある質問

設備の台数や生産能力を必ず公開する必要がありますか?

必須ではありません。公開可能な範囲で、どの工程や製品に対応するかを示します。条件によって変わる数値は、一律の能力として書かず、相談時に確認する形にできます。

顧客名を出せない場合、実績ページは作れませんか?

顧客の許可がない社名や案件写真は掲載しません。公開可能な用途や対応内容があるかを確認し、なければ工程・品質管理など別の事実で説明します。架空の事例は作りません。

日本語だけのサイトでもよいですか?

誰がサイトを読むかで決めます。現地の調達担当者も読むなら、必要なページと言語を選び、原文を確定してから翻訳・確認します。全言語を一度に作る前提にはしません。

問い合わせに図面を添付できるフォームが必要ですか?

扱う情報の機密性や受け取り体制によります。最初は対象製品と相談内容を受け付け、必要な図面は連絡後に適切な方法で受け取る設計もあります。

既存の会社資料やサイトURLがあれば、どこまで公開できるかを整理できます。お問い合わせフォームからご相談ください。

関連記事

タイのLINE普及率・利用者数は?5,400万人・81.8%【2026年最新】

会社資料からホームページ原稿を作る方法|会社概要・サービス紹介の書き方

会社ホームページの構成例|ページごとの役割と1ページ型との選び方

PAGE TOP