公式データで見る訪日タイ人市場

訪日タイ人市場を判断するには、SNSでの盛り上がりや現場感だけでなく、公式統計を確認することが重要です。本記事では、日本政府観光局(JNTO)の訪日外客統計と、観光庁のインバウンド消費動向調査をもとに、訪日タイ人の人数、月別推移、東南アジア主要国との比較、旅行消費額、費目別支出、年齢・性別、訪日目的、訪問地、宿泊地、満足度・再訪意向を確認します。
このページは、訪日タイ人向け施策の説明記事ではなく、公式データを確認するためのデータハブです。SNS、KOL、広告、旅行メディア、予約導線などの施策については、各テーマの記事へ分けています。
2026年7月17日時点の主な数字:
2025年の訪日タイ人数は 1,233,103人、2026年1〜6月累計は 704,600人 です。2025年の訪日タイ人旅行消費額は 2,527億円、女性比率は 59.8%、観光・レジャー目的は 84.6%、2回目以降のリピーター率は 71.2% です。人数はJNTOの2026年6月推計値まで反映しています。
2026年の訪日外客数は、現時点では通年ではなく 2026年1〜6月累計 です。また、2019年比、2024年比、2025年比、タイ=100指数は、公式データをもとにした独自計算です。公式値と独自計算値を混同しないように注意してください。
使用した公式データと読み方
本記事では、主に以下の公式データを使用しています。訪日外客数はJNTOの国籍/月別訪日外客数、旅行消費額は観光庁のインバウンド消費動向調査をもとにしています。
| データ | 主な内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 訪日外客数 | タイからの訪日人数、年別推移、月別推移、国籍別比較 | JNTO 訪日外客統計 国籍/月別 訪日外客数 |
| 旅行消費額 | 国籍・地域別の旅行消費額、費目別支出、1人当たり旅行支出 | 観光庁 インバウンド消費動向調査 2025年暦年確報 |
| 年次・四半期集計表 | 2019年、2024年、2025年、2026年1〜3月期・4〜6月期の消費動向 | 観光庁 インバウンド消費動向調査 |
JNTOの訪日外客統計は人数を見るデータ、観光庁のインバウンド消費動向調査は日本滞在中の消費額や属性を見るデータです。人数が多い市場と、消費単価が高い市場は必ずしも同じではありません。訪日タイ人市場を見る場合は、人数、消費額、属性、訪問地、宿泊地を分けて確認する必要があります。
追加の属性・訪問地・宿泊地データは、観光庁インバウンド消費動向調査の2025年年間集計表と、観光庁宿泊旅行統計調査の2025年年間速報値をもとにしています。属性・訪問率・満足度は2025年年間確報、宿泊地データは2025年年間速報値です。
訪日タイ人市場の主要データまとめ
| 項目 | 最新値 | 読み方 |
|---|---|---|
| 2025年 訪日タイ人数 | 1,233,103人 | 2024年比107.3%、2019年比93.5%。人数は回復しているが、2019年通年にはまだ届いていない。 |
| 2026年1〜6月 訪日タイ人数 | 704,600人 | 2025年同期間比103.5%、2019年同期間比103.1%。通年ではなく累計値。 |
| 2025年 訪日タイ人旅行消費額 | 2,527億円 | 2024年の2,264億円から増加。2019年の1,732億円を大きく上回る。 |
| 2025年 1人1回当たり旅行消費単価(パッケージツアー参加費内訳含む) | 205,246円/人 | パッケージツアー参加費内訳を含まない旅行中支出は181,237円/人。 |
| 2026年1〜3月期 旅行消費額(2次速報) | 867億円 | 2026年の消費動向は四半期速報ベース。通年確報ではない。 |
| 2026年4〜6月期 旅行消費額(1次速報) | 718億円 | 2026年7月15日公表の最新四半期速報。通年確報ではない。 |
| 2025年 費目別最大項目 | 宿泊費839億円 | 次いで買物代801億円、飲食費554億円。 |
2025年の訪日タイ人数は2019年比では93.5%にとどまる一方、旅行消費額は2019年を大きく上回っています。人数だけで市場を判断するのではなく、1人当たり支出や費目別支出まで見ることが重要です。
訪日タイ人数の年別推移

以下は、2003年以降の訪日タイ人数です。2008年・2009年は、JNTO公式月別値12か月分を合計して年別値を補完しています。2026年は通年ではなく、1〜6月累計です。
| 期間 | 訪日タイ人数 | 2019年比 | 2024年比 | 2025年比 |
|---|---|---|---|---|
| 2003年 | 80,022人 | 6.1% | 7.0% | 6.5% |
| 2004年 | 104,864人 | 8.0% | 9.1% | 8.5% |
| 2005年 | 120,238人 | 9.1% | 10.5% | 9.8% |
| 2006年 | 125,704人 | 9.5% | 10.9% | 10.2% |
| 2007年 | 167,481人 | 12.7% | 14.6% | 13.6% |
| 2008年 | 191,881人 | 14.5% | 16.7% | 15.6% |
| 2009年 | 177,541人 | 13.5% | 15.5% | 14.4% |
| 2010年 | 214,881人 | 16.3% | 18.7% | 17.4% |
| 2011年 | 144,969人 | 11.0% | 12.6% | 11.8% |
| 2012年 | 260,640人 | 19.8% | 22.7% | 21.1% |
| 2013年 | 453,642人 | 34.4% | 39.5% | 36.8% |
| 2014年 | 657,570人 | 49.9% | 57.2% | 53.3% |
| 2015年 | 796,731人 | 60.4% | 69.4% | 64.6% |
| 2016年 | 901,525人 | 68.4% | 78.5% | 73.1% |
| 2017年 | 987,211人 | 74.8% | 85.9% | 80.1% |
| 2018年 | 1,132,160人 | 85.8% | 98.5% | 91.8% |
| 2019年 | 1,318,977人 | 100.0% | 114.8% | 107.0% |
| 2020年 | 219,830人 | 16.7% | 19.1% | 17.8% |
| 2021年 | 2,758人 | 0.2% | 0.2% | 0.2% |
| 2022年 | 198,037人 | 15.0% | 17.2% | 16.1% |
| 2023年 | 995,558人 | 75.5% | 86.7% | 80.7% |
| 2024年 | 1,148,848人 | 87.1% | 100.0% | 93.2% |
| 2025年 | 1,233,103人 | 93.5% | 107.3% | 100.0% |
| 2026年1〜6月 | 704,600人 | 103.1% | 114.0% | 103.5% |
2019年比、2024年比、2025年比は独自計算です。2026年1〜6月の比率は、同じ1〜6月の期間で比較しています。2026年を通年データのように扱わないように注意してください。
月別推移:2025年と2026年1〜6月

訪日タイ人市場は、年間合計だけでなく月別推移を見ることが重要です。桜、ソンクラーン、夏休み、紅葉、年末年始など、旅行需要の山が月ごとに変わるためです。
2025年の月別訪日タイ人数
| 月 | 訪日タイ人数 | 2019年同月比 | 2024年同月比 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 96,811人 | 104.5% | 106.9% |
| 2月 | 116,797人 | 108.3% | 115.1% |
| 3月 | 148,226人 | 100.5% | 112.5% |
| 4月 | 158,470人 | 96.1% | 111.2% |
| 5月 | 108,106人 | 100.2% | 111.0% |
| 6月 | 52,059人 | 82.7% | 95.3% |
| 7月 | 48,553人 | 66.3% | 90.8% |
| 8月 | 35,499人 | 71.6% | 102.4% |
| 9月 | 51,283人 | 82.6% | 112.7% |
| 10月 | 125,894人 | 86.6% | 95.2% |
| 11月 | 117,396人 | 83.7% | 99.5% |
| 12月 | 174,009人 | 105.5% | 118.6% |
2026年1〜6月の月別訪日タイ人数
| 月 | 訪日タイ人数 | 2019年同月比 | 2024年同月比 | 2025年同月比 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 115,100人 | 124.2% | 127.1% | 118.9% |
| 2月 | 116,955人 | 108.4% | 115.3% | 100.1% |
| 3月 | 160,861人 | 109.1% | 122.1% | 108.5% |
| 4月 | 164,841人 | 100.0% | 115.6% | 104.0% |
| 5月 | 98,800人 | 91.6% | 101.4% | 91.4% |
| 6月 | 48,000人 | 76.2% | 87.9% | 92.2% |
2026年1〜6月累計は公式累計欄で704,600人です。月別値を単純合計すると704,557人となり、公式累計欄との差が43人あります。本記事では、JNTOの公式累計欄を採用しています。
東南アジア主要国との比較

訪日タイ人市場は、東南アジアの中でも大きな訪日市場の一つです。以下では、タイ、フィリピン、シンガポール、ベトナム、マレーシア、インドネシアを比較しています。タイ=100指数は、同年のタイの訪日外客数を100とした独自計算です。
| 国・地域 | 2025年 訪日外客数 | 2025年 タイ=100指数 | 2026年1〜6月 | 2026年1〜6月 タイ=100指数 |
|---|---|---|---|---|
| タイ | 1,233,103人 | 100.0 | 704,600人 | 100.0 |
| フィリピン | 885,023人 | 71.8 | 474,300人 | 67.3 |
| シンガポール | 726,251人 | 58.9 | 378,700人 | 53.7 |
| ベトナム | 678,594人 | 55.0 | 396,500人 | 56.3 |
| マレーシア | 636,575人 | 51.6 | 371,400人 | 52.7 |
| インドネシア | 640,577人 | 51.9 | 379,700人 | 53.9 |
2025年では、タイは東南アジア主要国の中でも大きな訪日市場です。2026年1〜6月累計でも、タイは704,600人となっており、同期間の比較対象6市場の中で最大規模です。
訪日タイ人の属性:年齢・性別

2025年の訪日タイ人は、女性比率が高く、20〜40代の構成比が大きい市場です。観光庁の2025年年間確報では、女性が 59.8%、男性が 40.2% です。年齢層では、女性30〜39歳が 17.7%、女性40〜49歳が 16.5%、女性20〜29歳が 15.6% となっています。
| 性別 | 年齢層 | 構成比 |
|---|---|---|
| 女性 | 合計 | 59.8% |
| 女性 | 15~19歳 | 2.1% |
| 女性 | 20~29歳 | 15.6% |
| 女性 | 30~39歳 | 17.7% |
| 女性 | 40~49歳 | 16.5% |
| 女性 | 50~59歳 | 6.2% |
| 女性 | 60~69歳 | 1.5% |
| 女性 | 70歳以上 | 0.1% |
| 男性 | 合計 | 40.2% |
| 男性 | 15~19歳 | 2.3% |
| 男性 | 20~29歳 | 10.1% |
| 男性 | 30~39歳 | 13.0% |
| 男性 | 40~49歳 | 9.3% |
| 男性 | 50~59歳 | 3.9% |
| 男性 | 60~69歳 | 1.4% |
| 男性 | 70歳以上 | 0.1% |
年齢・性別データは、観光庁インバウンド消費動向調査の2025年年間確報に基づく構成比です。訪日外客数そのものではなく、調査回答ベースの構成比として扱います。
訪日目的・訪日回数・滞在日数

訪日タイ人市場は、観光・レジャー目的が中心です。2025年の訪日目的では、観光・レジャーが 84.6% を占めています。また、2回目以降のリピーター率は 71.2% で、初訪日層だけでなく、再訪層を前提にした市場として見る必要があります。
訪日目的
| 訪日目的 | 構成比 |
|---|---|
| 観光・レジャー | 84.6% |
| 親族・知人訪問 | 3.5% |
| その他ビジネス | 2.2% |
| 研修 | 2.2% |
| 企業ミーティング | 2.1% |
| インセンティブツアー | 1.1% |
| 留学 | 1.0% |
| 国際会議 | 0.6% |
| スポーツ・スポーツ観戦 | 0.6% |
| 展示会・見本市 | 0.5% |
| イベント | 0.5% |
| 学校関連の旅行 | 0.4% |
| ハネムーン | 0.3% |
| トランジット | 0.1% |
| その他 | 0.1% |
| 治療・検診 | 0.0% |
訪日回数・リピーター率
リピーター率:2025年の訪日タイ人は、2回目以降が 71.2% です。初訪日向けの王道情報だけでなく、地方、季節体験、買い物、ホテル、食など、再訪層向けの切り口も重要になります。
| 訪日回数 | 構成比 |
|---|---|
| 1回目 | 28.8% |
| 2回目 | 13.1% |
| 3回目 | 12.6% |
| 4回目 | 9.7% |
| 5回目 | 8.8% |
| 6~9回目 | 11.1% |
| 10~19回 | 11.8% |
| 20回以上 | 4.2% |
滞在日数
滞在日数では、4〜6日間が 53.1%、7〜13日間が 36.2% です。平均泊数は 8.6泊 です。
| 滞在日数 | 構成比・平均 |
|---|---|
| 3日間以内 | 3.1% |
| 4~6日間 | 53.1% |
| 7~13日間 | 36.2% |
| 14~20日間 | 5.0% |
| 21~27日間 | 0.7% |
| 28~90日間 | 1.0% |
| 91日間以上1年未満 | 0.9% |
| 平均泊数 | 8.6泊 |
旅行手配方法・申込方法
旅行手配方法を見ると、個別手配が 75.9%、団体ツアーが 19.6% です。申込方法では、ウェブサイトからの申込が 77.9%、店頭申込が 17.7% です。
| 旅行手配方法・申込方法 | 構成比 |
|---|---|
| ウェブサイトから申し込んだ | 77.9% |
| 個別手配 | 75.9% |
| 団体ツアーに参加 | 19.6% |
| 店頭で申し込んだ | 17.7% |
| 個人旅行向けパッケージ商品を利用 | 4.5% |
| 電話等その他の方法で申し込んだ | 4.4% |
このデータは、タイ人旅行者向けのタイ語LP、予約ページ、OTA、旅行会社、SNS広告、LINE/DM導線を考えるうえで重要です。ただし、このページでは予約導線の実務には踏み込みません。予約や情報収集の導線設計は、各施策記事へ分けます。
訪日タイ人は日本のどこへ行っているのか

都道府県別訪問率では、東京都、千葉県、大阪府、京都府、山梨県が上位に入っています。富士山周辺、東京ディズニーリゾート周辺、関西周遊など、タイ人旅行者にとって分かりやすい目的地が強いことが読み取れます。
都道府県別訪問率 上位10
| 順位 | 都道府県 | 訪問率 |
|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 49.6% |
| 2 | 千葉県 | 42.9% |
| 3 | 大阪府 | 30.8% |
| 4 | 京都府 | 20.4% |
| 5 | 山梨県 | 17.1% |
| 6 | 北海道 | 10.6% |
| 7 | 愛知県 | 8.5% |
| 8 | 福岡県 | 7.9% |
| 9 | 神奈川県 | 7.7% |
| 10 | 長野県 | 6.9% |
都道府県別訪問率は複数回答のため、合計は100%を超えます。訪問率は「その都道府県を訪れた人の割合」であり、宿泊者数や消費額とは意味が異なります。
地方ブロック別訪問率
| 順位 | 地方ブロック | 訪問率 |
|---|---|---|
| 1 | 関東運輸局 | 53.6% |
| 2 | 近畿運輸局 | 31.4% |
| 3 | 中部運輸局 | 14.2% |
| 4 | 北海道運輸局 | 10.6% |
| 5 | 北陸信越運輸局 | 9.2% |
| 6 | 九州運輸局 | 7.9% |
| 7 | 東北運輸局 | 1.9% |
| 8 | 沖縄総合事務局 | 1.7% |
| 9 | 中国運輸局 | 1.0% |
| 10 | 四国運輸局 | 0.1% |
都道府県別の宿泊動向

宿泊旅行統計の2025年年間速報値では、タイの都道府県別外国人延べ宿泊者数は、東京都、大阪府、北海道、千葉県、京都府が上位です。訪問率と宿泊者数は同じ指標ではないため、両方を見ることで、訪問されやすい地域と宿泊されやすい地域の違いを確認できます。
| 順位 | 都道府県 | 2025年延べ宿泊者数(速報) |
|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 1,266,950人泊 |
| 2 | 大阪府 | 629,470人泊 |
| 3 | 北海道 | 503,350人泊 |
| 4 | 千葉県 | 216,650人泊 |
| 5 | 京都府 | 183,020人泊 |
| 6 | 福岡県 | 180,070人泊 |
| 7 | 愛知県 | 164,450人泊 |
| 8 | 山梨県 | 137,710人泊 |
| 9 | 長野県 | 106,080人泊 |
| 10 | 岐阜県 | 92,160人泊 |
宿泊地データは、観光庁の宿泊旅行統計調査 2025年年間速報値です。従業者数10人以上の施設が対象で、後日確定値に更新される可能性があります。
満足度・再訪意向

2025年の訪日タイ人は、訪日旅行全体の満足度、再訪意向ともに非常に高い水準です。満足計は 99.3%、再訪意向計は 99.4% です。
訪日旅行全体の満足度
| 満足度項目 | 構成比 |
|---|---|
| 大変満足 | 80.8% |
| 満足 | 18.2% |
| やや満足 | 0.4% |
| 満足計(大変満足+満足+やや満足) | 99.3% |
日本再訪意向
| 再訪意向項目 | 構成比 |
|---|---|
| 必ず来たい | 82.7% |
| 来たい | 15.6% |
| やや来たい | 1.1% |
| 再訪意向計(必ず来たい+来たい+やや来たい) | 99.4% |
満足計と再訪意向計は、公式カテゴリを合算した独自計算です。満足計は「大変満足」「満足」「やや満足」、再訪意向計は「必ず来たい」「来たい」「やや来たい」を合計しています。
訪日タイ人の旅行消費額
訪日タイ人市場を見るうえで、人数と同じくらい重要なのが旅行消費額です。2025年のタイの旅行消費額は2,527億円で、2019年の1,732億円を大きく上回っています。
| 期間 | 旅行消費額 | 1人1回当たり旅行消費単価 | 1人1回当たり旅行消費単価(パッケージツアー内訳含む) |
|---|---|---|---|
| 2019年 | 1,732億円 | 113,380円/人 | 131,457円/人 |
| 2024年 | 2,264億円 | 173,304円/人 | 197,305円/人 |
| 2025年 | 2,527億円 | 181,237円/人 | 205,246円/人 |
2025年は、訪日タイ人数が2019年比93.5%だった一方で、旅行消費額は2019年を上回っています。これは、円安、宿泊費上昇、滞在中の支出増加など複数の要因が考えられますが、本記事では要因分析ではなく、公式統計上の数字として整理します。
2025年の費目別消費

2025年の訪日タイ人旅行消費額を費目別に見ると、宿泊費、買物代、飲食費が大きな割合を占めています。
| 費目 | 2025年 旅行消費額 | 2025年 1人1回当たり単価(パッケージツアー内訳含む) |
|---|---|---|
| 宿泊費 | 839億円 | 68,193円/人 |
| 飲食費 | 554億円 | 44,989円/人 |
| 交通費 | 253億円 | 20,524円/人 |
| 娯楽等サービス費 | 80億円 | 6,471円/人 |
| 買物代 | 801億円 | 65,065円/人 |
費目別では、宿泊費839億円、買物代801億円、飲食費554億円が大きく、ホテル、商業施設、飲食、買い物関連の市場規模を見るうえで重要です。ただし、この記事では施策論には踏み込まず、詳細なプロモーション設計は各施策記事へ分けます。
四半期別の旅行消費額
観光庁の消費動向調査では、四半期別の消費データも確認できます。2026年については、1〜3月期の2次速報と4〜6月期の1次速報が公表されています。
| 期間 | 旅行消費額 | 1人1回当たり旅行消費単価 | 1人1回当たり旅行消費単価(パッケージツアー内訳含む) |
|---|---|---|---|
| 2025年1〜3月期 | 747億円 | 182,478円/人 | 206,724円/人 |
| 2025年4〜6月期 | 716億円 | 201,832円/人 | 225,089円/人 |
| 2025年7〜9月期 | 291億円 | 205,862円/人 | 215,384円/人 |
| 2025年10〜12月期 | 773億円 | 156,456円/人 | 185,530円/人 |
| 2026年1〜3月期(2次速報) | 867億円 | 194,576円/人 | 221,058円/人 |
| 2026年4〜6月期(1次速報) | 718億円 | 211,793円/人 | 230,703円/人 |
2026年1〜3月期は2次速報、4〜6月期は1次速報の四半期データであり、2026年通年の確報ではありません。年次データと混同しないように注意してください。
このデータをどう読むべきか
このページの数字は、訪日タイ人市場の規模を確認するためのものです。施策の良し悪しを直接示すものではありません。たとえば、訪日タイ人数が増えていても、地域や施設に来てもらえるとは限りません。逆に、訪日人数が伸び悩んでいても、特定の地域、ホテル、飲食店、商業施設にとっては高単価な需要が残っている場合があります。
| 見るべきデータ | 読み方 | 関連する記事 |
|---|---|---|
| 年別推移 | 市場全体の回復度を見る | 訪日タイ人集客の完全ガイド |
| 月別推移 | 季節需要、連休、旅行時期を確認する | タイの祝日・連休カレンダーと訪日プロモーション時期 |
| 消費額・費目別支出 | 宿泊、買い物、飲食、交通、体験の市場規模を見る | 訪日タイ人向けインバウンド集客支援 |
| 東南アジア比較 | タイ市場の相対的な規模を見る | タイ現地から見た訪日タイ人トレンド |
| 年齢・性別・訪日目的 | 誰が来ているか、観光需要がどれだけ大きいかを見る | 訪日タイ人集客の完全ガイド |
| 訪問地・宿泊地 | どの地域に訪れているか、どこに宿泊しているかを見る | タイの祝日・連休カレンダーと訪日プロモーション時期 |
データを見たうえで、実際にどう集客するかは別の設計が必要です。SNS発信は「訪日タイ人向けSNS発信ガイド」、広告配信は「訪日タイ人向けデジタル広告ガイド」、KOL施策は「タイ人KOL招請・ファムトリップの進め方」をご覧ください。
データを見るときの注意点
- 2026年の訪日外客数は、現時点では1〜6月累計です。通年データではありません。
- 2026年1〜3月期・4〜6月期の消費動向は、年次確報ではなく四半期速報です。
- 2019年比、2024年比、2025年比、タイ=100指数は独自計算です。
- 2008年・2009年の年別値は、公式月別値を合計して補完しています。
- 消費額は元データでは百万円、記事では読みやすいように億円表示に換算しています。
- 公式データは後日修正・確報化される場合があります。最新値は必ず公式資料で確認してください。
- 年齢・性別、訪日目的、訪問率、満足度は観光庁インバウンド消費動向調査の調査回答に基づく構成比です。訪日外客数そのものではありません。
- 都道府県別訪問率は複数回答のため、合計が100%を超えます。
- 宿泊地データは宿泊旅行統計調査の2025年年間速報値であり、後日確定値で更新される可能性があります。
よくある質問
2026年の訪日タイ人数は何人ですか?
2026年1〜6月累計では704,600人です。通年の数字ではないため、2026年全体の市場規模として扱わないように注意してください。
2025年の訪日タイ人数は2019年を超えていますか?
2025年の訪日タイ人数は1,233,103人で、2019年の1,318,977人に対して93.5%です。人数では2019年をまだ下回っています。
訪日タイ人の旅行消費額はどのくらいですか?
2025年の訪日タイ人旅行消費額は2,527億円です。2019年の1,732億円、2024年の2,264億円を上回っています。
2025年の訪日タイ人は何にお金を使っていますか?
2025年の費目別旅行消費額では、宿泊費839億円、買物代801億円、飲食費554億円、交通費253億円、娯楽等サービス費80億円です。
訪日タイ人のリピーター率はどれくらいですか?
2025年の訪日タイ人は、2回目以降のリピーター率が 71.2% です。初訪日層だけでなく、再訪層に向けた地方・季節・買い物・食・ホテル訴求も重要です。
訪日タイ人はどの都道府県を訪れていますか?
2025年の都道府県別訪問率では、東京都49.6%、千葉県42.9%、大阪府30.8%、京都府20.4%、山梨県17.1%が上位です。訪問率は複数回答のため、合計は100%を超えます。
このページの比率は公式値ですか?
訪日外客数や旅行消費額そのものは公式値ですが、2019年比、2024年比、2025年比、タイ=100指数は公式データをもとにした独自計算です。
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タイで現地採用としてIT企業での営業・WEBマーケティングを数年担当。WEBマーケティングで得た経験や知識を活かしYouTubeを2017年に立ち上げ、翌年2018年にWeb広告代理店事業を設立。SEO対策、動画制作、SNSマーケティングなど幅広くWebマーケティング事業を展開。現在代表を勤める。