最終更新日:2023年6月26日

タイでドローンを飛ばしたい!海外だからルール無視で大丈夫でしょ!とはならず、タイでもドローンを飛ばすには日本同様に多くのドローンに関する規制があります。ドローンを飛ばすのはラジコンを飛ばすと言う感覚よりは、車を運転するに近いのがタイの規則です。運転免許証がないと自由に飛ばすこともできず、また、飛ばせる場所も制限が多くかかってます。保険も加入が必須で、これらへの加入・登録をしていない場合は、航空法第27条及び第78条に基づき、1年以下の懲役、または4万バーツ以下の罰金、または両方(懲役+罰金)*別記事で詳細紹介が課せられます。タイで楽しく安全に法律を守って飛ばすためにも各種登録を進めるべく当記事をご覧いただければ幸いです。

タイでドローンを飛ばすには手間と時間がかかる…

まずお伝えしたいこととして、観光や旅行で短期でタイに来られる方はドローンの登録が難しいです。タイでドローンをいざ飛ばそうと思っても、各種公的申請手続きを終えていないと飛ばすことができません。申請書類も多く、タイ語もしくは英語で記入をする必要があります。また、タイにいないと登録が実質できない仕組みになっているので日本からのオンライン登録は不可能です。そのため、この記事ではタイでドローンを買った人を対象とした内容となります。

NBTCのオンラインでの登録方法

まず必要な書類についてですが、下記の通りです。(個人の場合)

  • 必要書類各種の準備
    • ドローン・コントローラーの写真
    • シリアルナンバーを写した写真
    • パスポートコピー
    • メールアドレス
    • タイの電話番号
    • ドローン保険
  1. NBTCのウェブサイトにアクセスし、最初にユーザー名を作成します。
  2. 右上のメニューバーにある「Sing up」を選択し、Other nationalityを選択します。
  3. メールアドレスを入力し、OTP認証を行います。
  4. ログイン後、上部メニューの「Request From」をクリックし、「UAV’s Radio Equipment Registration」->「New Registration of Drone」を選択します。
  5. この段階でユーザー名の申請時に入力した情報を確認できます。誤った情報がない場合は、ページを下にスクロールして「ライセンスリクエスト」セクションまで移動します。
  6. 「ストアから購入」にチェックを入れ、「店名」と「領収書または税金請求書の日付」を入力します。
  7. ページを一番下までスクロールして、次を表示します。「シリアルナンバー」を入力します。情報を入力すると、ブランド名、モデル、NBTCI D がすぐに表示されます(ある場合は指定してください)。また、4つのプロペラ、バッテリー、カメラ、リモコンなどの追加情報も指定します。
  8. 周波数帯域と実際の出力電力を選択します。また、「フライトコントローラーバッジ」欄に、フライトコントローラーのブランド情報と「フライトコントローラーのシリアル番号」、またはリモコンとドローンを含むDJIのセットを購入した場合のシリアル番号を入力することができます。
  9. 航空機の実際の使用目的を選択します。趣味、交通情報、写真撮影の例として最初の3つの目的を取り上げていますが、書類納品の最終段階では、追加の書類が必要な場合もあります。
  10. 最後のステップは書類の提出です。各ファイルのサイズは1MBを超えることはできません。
    • パスポートのコピー
    • ドローンの写真(機体を示す)
    • ドローンの写真(シリアル番号とQRコードが明確に見えるよう撮影)
    • コントローラーの写真(シリアル番号とQRコードが明確に見えるよう撮影)
    • ドローンテクニカルデータシート(ドローン販売会社のウェブサイトからダウンロードが可)
    • 他人に代わって申請する権限がある場合は、委任状と必要書類も添付してください。
    • 領収書または納税証明書。領収書がない場合は、再度購入した販売店に連絡し、新しい領収書を発行してもらってください。これは登録に必須の条件ですので、満たさないとドローンを登録できません。
  11. 最後に、「規約を読んで同意します」というチェックボックスにチェックを入れて情報を送信します。NBTCに登録したメールでステータスを継続的に確認できます。ステータスを継続的に確認するには、NBTCのメニューにある「Track Request Status」で確認できます。ただし、NBTCの担当者が追加の書類を要求する場合もありますのでその場合はその指示に従ってください。
  12. オンラインでのドローン登録は通常、5~7営業日ほどかかります。
  13. 確認後、指定された内容に沿って登録料を支払い、終了です。

※NBTC登録に関する注意点

タイでドローンを買った場合、購入時点から30日以内に登録をしてください。登録ができない場合は、罰金が発生します。最大で40,000バーツの罰金となりますのでご注意ください。 以前、登録を30日以内にしていなかったドローンを持っていたので、5,500バーツの罰金をNBTCに直接払いに行きました。NBTCの担当者の方曰く、外国人でこのことを知らずに飛行している方が多いとのことです。通達は、NBTC登録後にNBTC申請書類に書いた住所宛に届きます。購入後30日を過ぎているとその住所宛に通達が届くので見逃さない様に気をつけてください。(タイ語で書類が届きます)

CAATのオンラインでの登録方法

  1. CAATにアクセスし、NBTC同様にユーザー名を作成します。
  2. 規約を読み、項目1から3までの条件に同意し、アカウントの登録と作成を続行します。
  3. ドローンの重量などの実際の情報を入力するトピックに移動します。「航空機の種類」として、メーカー、モデル、重量、シリアル番号を含む情報を入力します。
  4. 航空機の実際の使用目的を選択します。
  5. 一番下のセクションでは、登録した保険情報を入力します。
  6. 入力した情報が正確であることを確認し、「次のステップ」をクリックして書類を送信します。
  7. このページでは、以下の各種書類が必要となります。
    • パスポートのコピー
    • ドローンを示す写真(機体の写真)
    • ドローンの写真(シリアル番号とQRコードが明確に表示されている)
    • リモコンの写真(シリアル番号とQRコードが明確に表示されている)
    • ドローンの保険契約内容:これらの文書を1つのPDFファイルに結合し、ウェブサイトにアップロードします。
  8. 登録プロセスは通常、7営業日以内に完了します。登録プロセスの進行状況はウェブサイトのメニューセクションの「履歴」でいつでも確認できます。

登録状況を確認する方法は「わかりにくいタイのCAATに登録したドローンや個人情報の確認方法​」で紹介してます。

ドローン保険について

保険に関しては複数社あります。保険会社ごとによる差はあまり見受けられませんが、比較したい方は「タイ保険一覧【2022年度版まとめ】PDF」を作成いたしましたのでご確認ください。あくまでも調査した時の情報となりますので参考程度で。

個人的にどこを使っても良いかと思いますが、FEICは英語でのやりとりになりますが、メールの返信が早いのでストレスフリーでした。

ドローン申請に必要な各種書類
NBTCに提出する書類(左)、 CAAT登録用紙(中央)、ドローン保険加入用紙(右)の計3種類です。
NBTCに提出する書類(左)、 CAAT登録用紙(中央)、ドローン保険加入用紙(右)の計3種類です。

NBTC登録に使うドローン写真のサンプル

  • ドローンの本体及びコントローラーの写真(WORD等に貼り付けて提出)
  • パスポートコピー
ドローン写真&パスポート

ドローンの写真は、本体の上下・左右・正面後方からと撮る必要があります。また、本体とコントローラーのシリアルナンバーが映るように撮影してください。これらの写真はマイクロソフトのWordの本文に乗せて保存するようにしてください。パスポートは顔写真のあるページをコピーしてくださいまた、パスポートのコピーとドローンの写真の乗った書類にもサインは必要です。3種の書類にも最終ページにサインを入れるところがありますが、パスポートのコピーとドローンの写真の乗った書類含め、全ページに青色のペンでサインを入れる必要があります。しかもパスポートと同じ書体のサインが必要です。漢字で書かれている方が多いかと思います。指が非常に疲れる作業ですが必要なものですのでサインを入れるのを忘れずにお願いします。

サインを入れる場所は、基本的にページの右下です。上図のドローンの写真ですと、タイ語の赤文字が右下にあるのですが、そのあたりにサインを入れるようにお願いします。なお、サインは100%同じ書体である必要はありませんが、似てる必要はあります。違うと書き直しが発生する場合もありますのでご注意ください。

まとめ

ここまでオンラインでの登録方法の手順をまとめましたが、タイでドローンを買うとそのお店で登録代行をしてくれるサービスがありますので、それを利用すのも手です。

ドローンを買って30日以内にNBTCへの登録を終えないと罰金が発生しますので、十分にお気をつけください。