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日本の撮影クルーがタイでロケする全手順|撮影許可・ビザ・機材・現地手配

日本からタイへ撮影クルーを派遣する場合、航空券とホテルを押さえるだけでは撮影を始められません。企画内容によって、Thailand Film Office(TFO)の撮影許可、外国人クルーの入国・就労手続き、撮影場所の追加許可、機材の一時輸入、ドローンや無線機器の確認が必要です。

本記事では、日本の企業・制作会社がタイでロケ撮影を行う際の流れを、企画開始から撮影データの受け渡しまで順番に整理します。

最初に確認

外国制作会社がタイ国内で動画・番組・広告等を撮影する場合は、案件に応じてTFO登録ローカルコーディネーターを通した撮影許可が必要です。DAYZEROは、必要な案件ではTFO登録会社と連携して対応します。

タイでロケ撮影を行う全体の流れ

順番 行うこと 決める内容
1 企画を整理 媒体、公開国、尺、撮影内容、希望日
2 現地窓口を決定 制作会社、TFO登録コーディネーター
3 ロケ地候補を選定 場所、予備候補、管理者、撮影可能時間
4 撮影体制を設計 日本から行く人、タイで手配する人、機材
5 TFO撮影許可を準備 脚本、絵コンテ、日程、場所、外国人名簿
6 入国・就労手続きを確認 査証、滞在日数、届出・Work Permit
7 場所別の追加許可 道路、公園、寺院、施設、私有地等
8 機材持ち込みを確定 ATA Carnet、通関、無線機器、ドローン
9 ロケハン 光、音、電源、搬入、控室、雨天対応
10 撮影・データ管理 進行、安全、素材確認、二重保存

1.撮影目的と企画内容を固める

最初に決めるのはカメラではなく、何を、どこで、何のために撮るかです。TFOや撮影場所の管理者は、撮影内容を確認したうえで許可を判断します。動画の種類、公開媒体、撮影希望日、場面、場所、日本から渡航する人数、タイで必要なスタッフ・車両・機材を1枚の企画概要にまとめます。

脚本が完成していない場合でも、撮影目的、場面の流れ、出演者、撮影場所が分かる構成案を作ります。後から場所や内容を大きく変えると、許可の修正や再申請が必要になる場合があります。

2.タイ側の窓口とTFO登録コーディネーターを決める

TFOの公式案内では、外国制作会社はTFO登録ローカルコーディネーターを起用し、そのコーディネーターが撮影許可を申請します。依頼前に、TFO申請、場所別許可、査証・就労手続き、現地クルー、車両、通訳、機材、ロケハンのうち、どこまで担当するか確認してください。

DAYZEROでは日本語で企画を整理し、必要な案件ではTFO登録会社と連携して現地手配を組み立てます。

3.撮影クルーを日本から連れて行くか、タイで手配するか決める

日本クルー中心なら意思疎通はしやすい一方、航空券、宿泊、就労手続き、機材輸送の負担が増えます。監督やプロデューサーだけが渡航し、カメラマン、音声、照明、通訳、ドライバー等をタイで手配する混成体制は、品質管理と費用のバランスを取りやすい方法です。

方式 向く案件 注意点
日本クルー中心 演出を日本側で厳密に管理したい 渡航・就労・機材輸送の負担が増える
日タイ混成 監督だけ渡航し撮影スタッフを現地化 役割と指示系統を事前に決める
タイ側で完結 インタビュー、工場、イベント、素材撮影 絵コンテと撮影仕様の共有が重要

4.ロケ地候補と予備候補を決める

ロケ地は見た目だけで選ばず、許可、音、光、電源、搬入、駐車、控室、一般利用者への影響まで確認します。タイでは同じ通りでも、歩道、車道、建物、店舗で管理者が異なる場合があります。条件の異なる予備候補も用意してください。

具体的な探し方はタイの撮影ロケ地ガイドで整理しています。

5.TFOのFilm Permitを準備する

TFOが案内する主な資料は、ローカルコーディネーターの書簡、外国制作会社からの指名書、申請書、脚本・絵コンテ等、タイ国内の撮影日程と正確な場所、外国人クルーの氏名・旅券番号・役職・入国日です。

書類が揃ってからの公式な審査目安は、広告・PR、ドキュメンタリー、MV、一般テレビ番組で3営業日、センシティブな番組、短編・長編映画、シリーズ、ドラマ、リアリティー等で5〜10営業日です。準備や修正の期間を含む保証納期ではありません。

6.外国人クルーの査証と就労手続きを確認する

TFOは外国人撮影クルー向けにNon-Immigrant VisaカテゴリーMを案内しています。必要な査証は国籍、滞在日数、業務内容等により確認事項が変わるため、渡航前にタイ大使館・領事館と担当コーディネーターへ確認します。

15日以内の短期撮影でも何も手続きが要らないわけではありません。TFOの案内では、15日以内は雇用局への所定の届出、15日を超える場合はWork Permit申請が必要です。

7.撮影場所ごとの追加許可を取得する

TFOのFilm Permitと、場所を使用する許可は別です。国立公園、歴史公園、寺院、道路、鉄道、公共施設、私有地等では、TFO許可後に管轄機関や所有者の許可が必要になる場合があります。

バンコク都の公共空間撮影窓口では、タイ語の脚本または絵コンテ、詳細な日程、機材・待機場所の配置、車両や大型機材等の情報を求めています。場所によって審査機関と日数が異なり、道路では30営業日前までの申請が必要と案内される例があります。

8.機材持ち込み、ATA Carnet、無線機器を確認する

日本からプロ用機材を一時的に持ち込む場合、条件を満たせばATA Carnetを利用できる可能性があります。機材名、シリアル番号、価格、再輸出予定を早めに整理します。

ワイヤレスマイクやトランシーバーは、そのままタイ国内で使えるとは限りません。周波数、出力、認証を確認し、必要に応じて現地レンタルへ切り替えます。ドローンはCAATとNBTCの登録・確認に加え、空域と場所管理者の条件を確認します。

9.ロケハンで撮影条件を確定する

  • 時間帯ごとの光と照明の置き場所
  • 交通、空調、工場設備等の騒音
  • 電源容量と発電機の可否
  • 搬入口、駐車、エレベーター
  • 控室、メイク、トイレ、食事
  • 一般利用者や機密情報の映り込み
  • 雨天時の代替場所

日本側が渡航前なら、写真だけでなく、歩きながらの動画、環境音、方角、寸法、電源盤、搬入口まで共有してもらいます。

10.撮影当日の指示系統とデータ管理を決める

最終判断者を1名にし、監督、クライアント確認者、現地コーディネーターの役割を明記します。終了前に必要カット、音声、商品名、ロゴ、背景の映り込みを確認します。データは撮影当日に2系統以上へ複製します。

タイ撮影の準備チェックリスト

  • 企画、脚本、絵コンテが最新版で統一されている
  • 撮影日、場所、予備日、雨天案が決まっている
  • TFO登録コーディネーターの担当範囲を確認した
  • 外国人クルー情報を回収した
  • 査証・届出・Work Permitを確認した
  • TFO許可と場所別許可を分けて管理した
  • 機材、ATA Carnet、無線機器、ドローンを確認した
  • 車両、搬入、控室、電源、食事を手配した
  • 緊急連絡先とバックアップ方法を決めた

よくある質問

日本からスタッフを連れて行かず、タイ側だけで撮影できますか?

可能です。インタビュー、工場、イベント、素材撮影等は、指示書、絵コンテ、参考映像、納品仕様を共有し、タイ側のカメラマン・音声・照明・コーディネーターで構成できます。

TFOの許可だけで、どこでも撮影できますか?

いいえ。道路、公園、国立公園、寺院、歴史施設、私有地等では追加許可が必要になる場合があります。

撮影の何日前から準備すべきですか?

場所と内容によります。脚本等の翻訳、クルー情報回収、TFO申請、場所別許可を考え、できるだけ早く相談してください。

本記事は2026年9月16日にTFO、バンコク都、CAAT等の公式情報を確認して作成しています。実際の申請時は各機関の最新案内をご確認ください。

タイでのロケ撮影を日本語で整理します

必要な許可、現地クルー、ロケハン、車両、機材の範囲を整理し、必要な案件ではTFO登録会社と連携します。

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