今回の記事では、タイでの人気チャットアプリ「LINE」の普及率や利用状況についてご紹介します。LINEは、タイを含む世界中で広く利用されており、その普及度合いは非常に高いです。実際にどのくらいの人がLINEを使っているのか、興味がある方も多いのではないでしょうか?そこで、本記事ではタイでのLINEの利用者数などのデータを取り上げ、その普及状況を詳しく掘り下げていきます。また、どのような層がLINEを活用しているのかにも触れていきます。
2022年時点のタイのLINEユーザー数
2021年、LINEは10周年を迎えました。タイでのアクティブLINE利用ユーザー数が5,000万人に達し、*タイの人口の3分の2以上が使っていることとなります。また、コロナ禍もあったことからグループでのビデオコールの需要が増え、2020年1月から10月の前年同期比で99%増加していることがデータとして出ています。また、タイでは日常生活のコミュニケーションに加えて、ビジネスの場においてもビデオコールが使用されており、2020年8月のサービス開始以来、191%も増加しています。
利用者のデータ
男女比:男性51%、女性49%
年齢層:14 – 24:15%|25 – 34:43%|35 – 44:32%|45+:10%
地域:バンコク61%
※データ参照元:NIPA&LINE
*2023年度のタイの人口は71,750,000人(前年比+0.2%:114,000人)
タイの基本的なデータ(人口等)については【2023年度版】タイのSNS・WEB基本情報まとめをご確認ください。
タイ人LINE1日平均使用時間
結論:67分
タイ人の1日の平均SNS使用時間が約3時間ある中で、3分の1の時間をLINEに費やしていることになります。
OPEN CHATが重要なコミュニティー
また、タイにおいてもOPENCHATが人気です。2021年1月~9月の前年比のデータを見ると新規のOPENCHATユーザー数が52%増加したことに加え、新規グループが106%も増加しています。主に オンライン学習、ゲーム、*ファンダム、金融、投資、病院、財団など幅広く使われています。
*ファンダム:K-POP用語で「ある対象のファンが集まった集団」を指す。
LINE公式アカウントは重要な役割を果たす
LINE 公式アカウントは、タイの企業が自社の製品やサービスを紹介するのに最も人気のあるチャネルです。利用者数は 500万アカウント(2021 年 8 月時点)に増加し、1 年以内に 25% 成長し、大企業、中小企業、高級ファッションブランドなど、あらゆる規模の会社で採用されています。
また、LINE VOOMがタイでも使えるようになり、企業アカウントのみならず個人のアカウントでインスタグラムのリールTIK TOKの動画のようにショート動画が見れるようになっています。タイでもショート動画の波は来ており、長編動画でのアプローチは益々難しくなりそうです。
LINE広告について
広告チャネルに関しては、LINE Ads Platformが42%成長(2021年10月時点、前年比)しており、依然としてスマートチャネルが最も人気のある広告ポジションを維持しています。
その他LINEに関する情報
LINEショッピング
LINEショッピングについては、77県222地区でサービスを提供する「LINE MAN」を含め、売上高は5倍、出店企業数は4倍となり、全国の利用者数は2.5倍、飲食店数は50万店を超えています。送料も安く、店舗数が多いことからGrabやFoodpandaより街中で走っている姿を見かける印象があります。
LINEスタンプ
タイにおける LINE の最初の収益モデルの 1 つである LINE スタンプでは、スタンプの販売数は 440 万セットを超え、20% 増加し、作成者は 90 万人でした。LINE Melodyのキャッチホン音声は 57%の利用者数が増加しました。
データ参照元:
・https://linecorp.com/th/pr/news/th/2022/4073
・https://www.everydaymarketing.co/trend-insight/why-line-is-good-for-online-business/#:~:text=%E0%B8%84%E0%B8%99%E0%B9%84%E0%B8%97%E0%B8%A2%E0%B9%83%E0%B8%8A%E0%B9%89%20LINE%20%E0%B8%A1%E0%B8%B2%E0%B8%81,LINE%20%E0%B9%80%E0%B8%9B%E0%B9%87%E0%B8%99%E0%B8%97%E0%B8%B5%E0%B9%88%E0%B8%99%E0%B9%88%E0%B8%B2%E0%B8%AA%E0%B8%99%E0%B9%83%E0%B8%88
タイで現地採用としてIT企業での営業・WEBマーケティングを数年担当。WEBマーケティングで得た経験や知識を活かしYouTubeを2017年に立ち上げ、翌年2018年にWeb広告代理店事業を設立。SEO対策、動画制作、SNSマーケティングなど幅広くWebマーケティング事業を展開。現在代表を勤める。
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